先週、五日間、和歌山県のみなべ町周辺の寺院へお説教に呼んでいただいていました。とても良いお湯の温泉のある国民宿舎に宿をとっていただき、なんだか湯治みたいでした。もちろん、まだ説教師として新米な私はずっと緊張が続いていたので、そうのんびりした気分にもなれなかったのですが・・・
和歌山にいた間、時々テレビを見ると、前回のブログにも書いたように、連日相撲力士による暴力問題がニュースに出ていて、ずっと違和感が続いていました。そのピークが、一昨日の白鵬の優勝挨拶。最後に「みんなで万歳しましょう。」と言い出したではありませんか!お客のほとんどが興奮した様子で万歳三唱していたのも、とても違和感を感じました。
翌日、ロビーにあったたくさんの新聞を読んで、各紙がどう報道したのかを見たのですが、ほとんどはあの万歳三唱を無視するか、流れ的に「まあいいか」ぐらいの扱いでした。
しかし、スポニチだけは、「まるで、問題が解決したかのような万歳三唱」と批判的で、相撲の専門記者によるコラムでは、「万歳三唱を強要するのは横綱としての品格に欠ける」とはっきり非難していたのが印象的でした。
私は、白鵬が自分から万歳三唱を思いついたとは考えにくいのです。いったい誰が、「シャンシャンで手打ち」みたいな雰囲気を作ろうとしていたのでしょうか。
万歳三唱がこんなことに利用されるのも気持ちが悪いことです。
メディアの「貴乃花がかたくなだから問題が大きくなった」というような報道姿勢も気になります。
これはあくまでも、暴力行為だからです。リンチといっても良いような状況であったことも少しずつ明らかになっているようですね。
旅行専門とはいえ、私も報道をする側の人間です。スポーツメディアの妙な忖度は、報道全体の信用を落とす大きな問題だと思います。
◎今日の写真は、紀伊勝浦で見た「蔦のからまる西洋館」です。