慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

『遊行経』を読み直す・・・お菓子が無くなって少し嬉しい!

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 慈雲寺では、毎月「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行っています。「講座」というほど大げさなものではないので、自分では「お話しの会」と言っています。身近なことをテーマに「仏法というものの考え方」というものを皆さんと一緒に考えてみる会です。

 2月は25日に行いますが、テーマを「お釈迦さまは自らの‟老い”とどう向き合ったか?」にしました。これは、最近『遊行経』というお経を読み直しているからです。このお経は『大般涅槃経』とも訳されている古い経典で、お釈迦さまの最晩年から涅槃に入られた時の様子、その後の弟子たちの行動などが記されています。

 中村元先生が現代語に翻訳した『ブッダ最後の旅』をはじめとしてたくさんの解説書が出ています。久しぶりに読み始めて夢中になってしまいました。

 そんなわけで、今日は夜になっても本堂を閉めるのを忘れてしまい、先ほど慌てて本堂へ行きました。すると、入り口に置いた菓子鉢から、お菓子がたくさん無くなっているのです。私は嬉しくてニコニコしてしまいました。

 慈雲寺では、冬は温かな十六茶、夏は冷たい麦茶を用意しています。いつでも本堂に入ってお茶を一服していただきたいからです。「慈雲寺へ行ったら、いつも誰かが本堂でお茶を飲みながらのんびりしている。誰かと話しをしたくなったらお寺へ行こう!」と思ってくれるお寺になったらいいなぁ。

 お供えのお菓子も菓子鉢に入れておきます。仏様からのおさがりをみんなで食べるのもお寺の楽しみになって欲しいからです。

 今日は、いったい誰が来てくれたのでしょう?子供たちが時々本堂の大きな机に集まって、一緒に宿題をしたりしているので、子供たちかもしれません。いろいろ想像して嬉しくなりました。

◎今日の写真はカナダで見た「インディアンの絵筆」という名の野草です。