今日、9月10日は「世界自殺予防デー」です。16日までの一週間は「自殺予防週間」として、自殺を予防するためのさまざまな取り組みについて、より多くの人に知ってもらうための活動が世界各地で行われます。
この世界自殺予防デーは、2003年に世界保健機関(WHO)が中心となって行われた国際会議で決められたものです。世界の自殺者の数は年間約100万人。ゆるやかなカーブで推移しているものの、年々数は増えています。40秒に一人は自ら命を絶っていることになります。
そして、その20倍以上の自殺未遂者がいると推測されています。
日本では、約3万人の自殺者が毎年報告されています。この膨大な人数を思うたび、端くれとはいえ、宗教者として生きている私は深い敗北感に襲われます。
WTOは自殺の予防手段として、各国政府に以下のような取り組みをするように求めています。
■自殺の道具(農薬、薬物、銃など)に簡単にアクセスできないようにする。
■精神疾患(特にうつ病、アルコール依存症、統合失調症)患者の治療に取り組む。
■自殺未遂を起こした人の経過を追跡調査する。
■メディアは責任のある報道を行う。
■医療従事者を訓練する。
この中に、「宗教」や「宗教者」に関する指摘はありません。WTOの立場としては、「宗教者よ、もっとできることがあるだろう?!」とは言えないのかもしれませんが・・・宗教者に対する期待がないのは、とても残念に思えます。
心は重い日は、慈雲寺に行って、ボンヤリしよう。阿弥陀様のそばでゆっくりしよう。慈雲寺の庵主さんとちょっとお茶のんで話をしよう・・・と思っていただけるお寺、僧侶でありたいと願っているのですが、まだまだ模索中です。
慈雲寺の本堂は日中、いつでも開いています。お茶も用意してありますので、どなたでもご自由に、阿弥陀仏のおそばでユッタリ過ごして下さいませ。私は指導も説教も、答えをお教えすることもできないかもしれませんが、あなたのお話しを聴かせていただくことはできます。一度自分で言葉にすれば、光が見えてくることもありますから・・・
◎今日の写真は、カナダのバンクーバー島の月夜です。