慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

どうぞ、ご遠慮なく本堂で読経なさってください!

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 慈雲寺の本堂は、明治の中期に建てられたものです。建築工事を請け負った棟梁は、小野田又造という、当時、日本屈指の匠と言われた人です。

 建物は小さいですが、とてもしっかり作られており、特に音響効果は素晴らしいものがあります。内陣の正面で読経していると、反響が心地よくて嬉しくなります。

 経典は、「声に出して読む」のが原則です。暗記するほど繰り返し読むことは大切ですが、たとえ暗記していても、しっかり経典を「見て、読んで、発声する」。文字を見て、意味を味わいながら発声することを心がけてください。

 呼吸を意識しながら、ゆっくり読経すると良いでしょう。 

 そして、できるだけ大きな声で、お腹からしっかり発声してください。大きく息を吸って、吐き切るまで発声する。これは健康にも良いとか・・・

 もし、自宅で大きな声は出しにくい・・・というのでしたら、どうぞ慈雲寺においでください。小野田又造が精魂込めて計算した音響を味わいながら、読経してください。

 上手下手は関係ありません。阿弥陀様はきっと喜んでくださいますよ。

◎今日の写真は大阪市立陶磁器美術館で見た、中国の壺です。美しい蓮が描かれています。