僧侶にとって、掃除は大切な修行の一つです。「一に掃除、二に掃除、三四がなくて、五に掃除」と言われるほど・・・特に尼寺は「いつも塵一つない美しい境内」のイメージを持たれる方が多いと思います・・・
しかし・・・情けないことに私は片付けがとても苦手です。自室のありさまは、そこに住む人の心の中を表しているとも言われます。そうだとすると、私の心の中は、大変なことになっているようです。
とはいえ、私は掃除が嫌いなわけではありません。むしろ、四六時中片付けをしていると言っても良いほどです。でも、自分の心の中をじっくり観察してみると、私にとって片付けは、何かから逃避したいときの行動のようです。
Aということをしなければならない。でも、どうも気が進まない・・・などという時、私は「まず、机の周辺をすっきりさせてからAの作業を始めよう。片づけないと作業もはかどらないしね。」などと、たわけた事を自分に言い聞かせて、結局、その日は肝心の作業には取り掛からない。なんとも恥ずかしいことがしばしば起きるのです。
最近、YouTubeで、いわいる「汚部屋」とか「ゴミ屋敷」と言われてる場所を、プロの清掃業者が片づけていくプロセスを動画に撮影したものを見るようになりました。最初は、片付かないといっても、私の部屋はまだそれほど悲惨ではない・・・と思いながら見ていたのですが、このままで行くと私も将来悲惨なことに・・・と恐ろしくなりました。
この「ゴミ屋敷掃除動画」をいくつか見ているうちに、やはりプロの人たちには片
付けの技術をたくさん持っていることに気が付きました。やはり片付けには手順があり、コツがあるのですね。
すぐにプロの方々のようなわけにはいかないでしょうが、私の部屋も何とか少しずつすっきりしてくるような気が・・・・。
◎今日の写真は、大阪市立陶磁器博物館で見た茶器の蓋です。小さな蓮の花の形がなんとも愛らしく見えました。綺麗に片付いた部屋で、こんな茶器でお茶をいただきたいものです。