今日のお釈迦様のお言葉
「やったあとで後悔して泣くような行為は善ではなく、
やったあとで喜びが生じ、心が満ち足りるような行為が善なのです。」
『ダンマパタ』より
仏教は「善を為し、悪を控える」ことを生活の第一の基盤としています。では、善とは何なのでしょう。お釈迦様は、その行為を行ったあとで、「喜びが生じ、心が満ち足りるような行為」が善だと教えて下さっています。
前から何度も引用している仏教伝道協会発行の『ブッダがせんせい』という本では、上記の『ダンマパタ』の言葉を「みんながうれしくなり、よろこんでくれることをしよう」と意訳しています。
「みんながうれしくなる」と、自分だけでなく「みんな」としているところがポイントですね。「誰かが後で泣くようなことをせず、みんなが喜ぶことをしよう」というのが、善行なのです。
喜びは多くの人と分け合えば、さらに大きな喜びになります。自分だけがおいしい、自分だけが得して嬉しい・・・は、けして善ではないし、本当の喜びでもないのです。
◎今日の写真は淡路島の北西部の海岸です。淡路島は年間を通して温暖で、柔らかな風の吹く、美しい海が見渡せます。