仏教寺院では、一年の始まりに行われる法要を修正会(しゅしょうえ)といいます。「修正」とは、過ちを悔い改め、正しい行いをすることです。旧年中に行った悪い行いを反省し、新たな年にはお釈迦様がお教え下さった正しい道を進んでいくことを誓い、社会の安全と世界の平和を祈るのが修正会なのです。
この法要の前から始まる除夜の鐘も、人間の煩悩をいったんきれいに消して、新年を迎えようとするものです。もちろん、私たちは残念ながら末法の時代に生きる凡夫ですから、煩悩を消し去ることは極めて困難ですが、鐘の音で少しの間でも煩悩から解放されて、穏やかに新年を迎えたいものです。
あなたのご近所で修正会をするお寺があったら、ぜひ参列させていただいて下さい。お檀家でなくても、きっと歓迎してくれるはずです。少し入りにくいかもしれませんが、大きなお寺より人があまりいない小さなお寺がおすすめです。
そこで旧年の行いを悔い改め、新たな気持ちで神社に初詣するのと良いでしょう。日本の神様は「清き心」をとりわけ喜ばれると聞いていますから・・・
慈雲寺でも12月31日23時45分から、修正会を行います。どなたでも歓迎いたしますので、ぜひおいで下さい。
◎今日の写真は洛北の大原を流れる呂川のせせらぎです。この川の水がやがて賀茂川となり、さらには淀川となって海に流れ込むのです。