慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、10月15日(日)10時より行います。テーマは「怒りと仏教」です。仏教は怒りを毒蛇の毒よりも危険なものと考えています。どのように「怒り」に対応したらよいのでしょう。ご一緒に考えてみましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

今日の法然房源空上人(法然上人)のお言葉 Part1

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 今年は、このブログで法然源空上人(法然上人)や、その高弟で法然上人の最も円熟した思想を直接受け継いでいる善慧房証空上人(西山上人)のお言葉をたくさんご紹介していこうと思っています。

 法然上人の残されたお言葉や著作の中で、私が何度も繰り返し読み、その度に「ああ、法然上人のお弟子にしていただいて良かった!」と思うのが、『百四十五箇條問答』です。

 これは、法然上人が宮中の女官や一般の庶民たちとの間に交わされた信仰上の質疑応答を集めたものです。当時の人々が何を悩み、何を不安に思っていたかが生き生きと伝わってきます。そしてどのような質問にも真摯に答える法然上人のお心の温かさと、阿弥陀仏への篤い信仰が感じられます。

 例えば

一、妻、おとこに経ならふ事、いかか候へき。

答、くるしからず

 

 自分の妻がお経の読み方や教えを誰かに習っているらしい男性からの質問です。

「私の妻が男性からお経を教えてもらっているのですが、いかがなものでしょうか?」

 質問者は、何が気になっているのでしょう?女性が、どんな理由であれ、男性から何か手ほどきを受ける、同じ空間にいる…ということ自体避けなければならなかった時代なのかもしれません。それとも、夫は自分の妻が自分の知らないところで変化することにおびえているのでしょうか?それとも単純な嫉妬?

 いろいろ想像してしまいますね。この「おとこ」とは誰でしょう?男性の僧侶でしょうか?それとも在家の熱心な念仏者でしょうか?

 しかし、法然上人のお答えは明快です。

「くるしからず」

 かまわなではありませんか・・・です。

 お経をならう、仏の教えを学ぶことこそが大事なことで、その他のいろいろな妄念は無意味ということでしょう。

 一緒にお経をならえばいいだけですよね。

 お寺詣り、お墓参りはぜひご家族ご一緒に!

◎今日の写真は洛北の大原で見た山茶花です。