仏に花を供えるのも僧侶の大切な役目です。何かにつけて十分に役割を果たせない私ですが、花供養をさせて貰えるのは嬉しい。まぁ、もう少し頻繁に色々なお花を贖えるだけの余裕があるといいなぁ・・・とは、思ってしまうのですが。
花の中でも、とりわけ好きなのが梅花です。今朝、玄関を開けたら冷たい風の中で、白の盆梅が一斉に咲いていました。香りもふくよか・・・慈雲寺には梅の鉢植え(盆栽と呼ぶには、あまりにも手入れが行き届いていないので・・・)が二つと、梅の木が二本あります。
毎年、最初に鉢植えの白梅が咲き、つぎに鉢植えの枝垂れ紅梅。次は植木の白梅、そして最後に植木の紅梅が咲きます。少しずつ時期がずれるので、慈雲寺では長く梅の花を楽しむことができます。
梅の花は、つぼみがふっくらと膨らんで、「明日は開花です!」と梅が笑って見えるような時が一番好きです。
そして、ハラハラと小さな花びらが散るときもいいですね。
花は、すべてのものは刻々と移ろい、変化していくという仏教の教えを私たちに教えてくれます。すべてのものは無常だと、正しく認識することが、仏教徒として生きることの基本です。
◎今日の写真は二年前に豊明の盆梅展で見た梅です。