慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

心には「垢」をためたくないなぁ・・・

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 慈雲寺の近くには、地中深く井戸を掘って無理やり引きずり出したと思われる「天然温泉」が自慢(?)のスーパー銭湯があります。

 私は通訳やライターの仕事などで少しお小遣いが貯まると、この温泉に出かけ、垢すりをしてもらいます。年に数回ですが、私のひそかな楽しみの一つ。

 先日、急に「冬にたまった老廃物を取り除いて春を迎えたい!」という気分になったので、張り切ってこの温泉に出かけました。

 四か月ぶりぐらいだったのですが、なんと恥ずかしいくらいの大量の垢が・・・う~ん・・・すると、施術をしていた方が、ひどく冷静な声で「あなたは、垢がたまりやすい肌をしてらっしゃいますね。」と、言うではありませんか!

 ひぇー???そんな肌あるのか?遠回しに、「お風呂でちゃんと洗ってますか?」と嫌味を言われたのか???それとも、「もっと頻繁に垢すりにいらっしゃい。」という単なるセールストークか?それとも、新陳代謝がまだまだ活発で「若い!」とお世辞をいわれたのか?

 私の心は「?」でいっぱいになってしまいました。垢をためやすい肌なんでトホホ過ぎる。

 垢をためやすいのが肌だけなら良いけど、心にも垢がたまりやすいとしたらどうしましょう?

 阿弥陀様は、すべての衆生を「この身このまま」で迎え取って下さっているのですから、肌の汚れも、心の汚れも気にはなさらないだろうけれど、やっぱりこまめに磨く努力だけはしたいものですね。