慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

坪庭への扉の修理ができました!とっても嬉しい・・・

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 慈雲寺には、本堂と庫裏の間に小さな庭があります。ご近所の方々は「坪庭」と呼びならわしているようですが、そう呼ぶには少々形状が違うようにも思えます。

 この庭に入る入り口の扉は、私が赴任して来た時にはすでに“ボロボロ”状態でしたが、巣作りの材料を求めるカラスのおかげで、この四年間にボロボロ度は深まるばかり・・・でも、直す予算もないしなぁ・・・ちゃんと直すとなると、それなりにかかるだろうしなぁ・・などと愚図愚図するばかりでした。

 その状況を一挙に解決して下さったのがご近所のEさん。Eさんはこの坪庭を大切に思って下さって、草引きなどの手入れを普段から助けて下さっています。

 Eさんが、この扉の修理を引き受けて下さったのは先月のことでした。私がお願いをすると、Eさんは驚くほどの行動力でプロジェクトを進めていきました。まず、ご近所の花屋さんに交渉に出かけました。この花屋さんは、DIYの名人。いろいろな修繕から、木彫りのお地蔵さんまで、広範囲に手作りしている方です。慈雲寺もさまざまなお願いをしてきました。

 Eさんは、花屋さんに扉を見せ、自分のアイディアを話して基本的な修理のイメージを作り上げました。そこで私も花屋さんの「修理計画」を聞いてお任せしたというわけです。

 すると、先日、月参りから慈雲寺に戻ってみると、玄関周辺の雰囲気がなんとなく違う!少しキョロキョロしたところで、扉が完成したことに気が付きました。

 元の扉は、閉門してしまうと何も見えなかったのですが、今度の扉は上半分が格子になっているので、坪庭の様子が外からでも見えます。

 格子越しの庭は、なんだかとても新鮮な眺めです。

 こうなると雑草取りなどの手入れは、今まで以上にこまめにやらないと、外から丸見え!

 庭は手入れすればするだけ愛着も湧くでしょうし、結果がすぐに目に見える・・・楽しみになってきました。

 Eさんは、あくまでも匿名でとおっしゃっていたので、イニシャルだけのご紹介にしましたが、本当にありがとうございました。