慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

蟹江町へ御忌のお説教(温泉付き!)

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 上の写真は愛知県の蟹江町にある尾張温泉東海センターという温泉の露天風呂です。巨大な石をたくさん組み合わせた広々したお風呂。完全かけ流し(加温も循環利用も無し!)。海に近いためか、ヨードが入っているような少々ぬるぬるした、でも体の芯までポカポカになるすばらしい温泉でした。

 しかも、設備がなんともレトロ。かつては贅沢な作り方(内湯も広々)で建てられたようですが、その後資金が続かなかった???という雰囲気。従業員の方々が一生懸命維持しているのは良く分かりましたが、老朽化は・・・・しかし、そこがまた良い!

 入り口前では、巣鴨おばあちゃんの原宿風のファッションのお店や、本屋さんなどなど、いろいろなお店も出ていて、お買い物も楽しそうでした。

 あ、温泉はおまけだった・・・・

 実は、蟹江町には慈雲寺の属する浄土宗西山派西山浄土宗)の大きなお寺があります。この法応寺は山門周辺にすばらしい桜の老木があり、花の季節にはライトアップをして、その下でジャズやシャンソンなどのコンサートも行われています。

 ご住職やお庫裏さまは、さまざまな理由で日本にやってきた難民の方々の支援などにも熱心で、寺院や僧侶の社会貢献にも深い考えと実行力をお持ちです。

 一方、伝統的な寺院の役割、儀式をおろそかにすることはありません。先日も、法然源空上人(法然上人)を偲ぶ御忌の法要をなさいました。御忌法要では、説教師が法然上人の御生涯と教えについて語るのが伝統です。御忌のお説教に呼ばれるのは、説教師としてはとても名誉で、それだけに緊張する体験でもあります。

 先日は、この御忌の説教師に私を招いて下さいました。貴重な経験ですから、本当にありがたい。聴きに来て下さる方々も熱心に耳を傾けて下さいました。

 なんとか二時間のお説教を終えることができましたが、全身脱力・・・・慈雲寺はただいまお風呂場の修理中なので、このまま帰ってもお風呂は無い。

 ということで、以前から耳にしていた尾張温泉に立ち寄ってから帰ることにしました。いや~~大正解。

 お風呂からあがって、しばらく全身がリラックスしすぎて休憩室で溶けてました。

 お説教に呼んでいただくのはとても嬉しい。先月の大分の巡教も、昨年の和歌山の巡教も、たまたまですが、すべて温泉で有名な所。いや、本当に幸せ!