慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

12月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、12月15日(日)10時より行います。テーマは、「『一枚起請文』に学ぶ法然上人の教え」です。どなたでも歓迎いたします。」お気軽にご参加ください。

供養は誰がしても良いのですか?

f:id:jiunji:20190428141313j:plain

 先日、ある方から「病気でお葬式に参列できなかったのですが、友人のご供養をお願いしても良いでしょうか?」という質問をいただきました。

 喜んでご供養させていただきますとお応えしました。

 以前、このブログにも書いたのですが、家族でなくても、友人や知人などのご供養をしたいというお気持ちのある方は、ぜひ慈雲寺にご相談ください。亡くなられた方の菩提を弔い、供養をささげることは、その気持ちがある方なら、誰がしても良いのです。

 私たちが宗祖法然源空法然)上人の年忌法要である御忌を行ったり、自分に大きな影響を与えた作家の命日に集まって供養をする集い、さらには施餓鬼など、たくさんの例があります。

 家族、親族だけでなく、恩人や友人、知人など、さまざまなご縁の方を供養をして差し上げたいという気持ちあれば十分です。

 特に、さまざまな理由で葬儀に参列できなかったなどというときは、ぜひご相談ください。一人で、もしくは数人の縁者の方々と一緒に、静かにご供養すれば、葬儀とはまた違う、穏やかな気持ちで故人を偲ぶことができるでしょう。

 大げさな用意は不要です。できれば戒名(法名)などがわかれば良いのですが、それを調べるのが難しい場合は俗名だけでも大丈夫です。

 故人の好きだった食べ物とお花をお供えとしてご用意いただけると良いでしょう。

 普段、気軽の相談のできるお寺がある方は、ぜひご住職とお話してください。もし、菩提寺の住職には相談しにくい、又は、相談できる僧侶をしらないという場合は、ご遠慮なく慈雲寺にお声をかけて下さい。

◎今日の写真は大阪市立陶磁器博物館で見た、高麗青磁の油壺です。どんな香りの香油が入っていたのでしょうか?