前回のブログにも書きましたが、3月中の「満月写経の会」や「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の開催について今日までいろいろ考えていました。
慈雲寺の本堂は隙間風が通り抜け放題ですから、「閉鎖空間」とは言えないかもしれません。また、現実的なウイルス拡散の心配ももちろんのことですが、トイレットペーパーやお米の買い占めの状況を見ていると、私たちの心の中に漠然とした不安が蓄積されていて、それが今回の新型肺炎の恐怖でパニックを引き起こしているように思えます。
こんな時こそ、落ち着いて最善の選択ができる冷静さと勇気を与えるのが仏教だと思います。神頼みとは違う安心(あんじん)のありようをお話するのが僧侶の役割だと思っていたので、講座は続けようと考えていました。
しかし、講座を聞きに来て下さる方の多くが、電車やバスを利用しておいでなので、やはり状況がより明らかになってくるまで開催を見合わせるべきだと思います。
スタート以来、皆さんのおかげで一度も休まず続けてきた講座と写経の会、お彼岸の合同法要は、今月はお休みといたします。
楽しみにしていてくださった方には申し訳ありません。
その代わり、このブログはこまめに更新していきたいと思いますし、長い間中断していたホームページの制作も進めていきたいと思っています。
なお、個人で慈雲寺を訪れて下さる方々は大歓迎です。写経もいつでもしていただけるように用意しておきますし、お彼岸の読経その他のご相談には喜んで対応させていただきます。
お電話(052-621-4045)でご相談下さいませ。
◎今日の写真は、阿弥陀仏が法蔵菩薩として修行していらしたときのお姿です。