慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

“美肌弘法さん”に参詣者がおいでになりました

f:id:jiunji:20200619165142j:plain

 上の写真は、慈雲寺にお祀りされている弘法大師のお像です。慈雲寺は浄土宗の西山派(西山浄土宗)に属していますので、もちろんご本尊は阿弥陀如来弘法大師をお祭りするのはお宗旨違いというところなのですが・・・・実は慈雲寺は知多半島の付け根部分に位置していて、つい半世紀ほど前まで知多郡だったところです。知多半島は、「知多四国」と呼ばれる弘法大師の巡礼地になっていて、お大師信仰の盛んなところ。慈雲寺のお大師様もその関係でここに居て下さっているようです。

 慈雲寺のお大師様は写真でもわかるように、若々しいお姿。私は勝手に「中国留学から帰って来たばかりの元気いっぱいのお大師様」と思っています。目にガラスの玉眼が入っていて、ちょっとアニメのようなキラキラ瞳です。お肌もつやつやしてますね。

 

 私が慈雲寺に赴任したとき、ご近所の女性たちが、年齢に関係なく生き生きとした美肌の人が多いのに気が付きました。農作業をしている人もいるのに、健康的な日焼けでシミがない!不思議だなぁ~と思っていたのですが、ひょっとしたらこの美肌の弘法様のご利益なのではと思うようになりました。

 この話が、先日ローカルの新聞に小さな記事になったのですが、それからぽつぽつお参りに来る方が増えてきました。昨日も、「汗をかくと、すぐに皮膚がかゆくなって夏がつらい。記事を読んでお参りにきました」とおっしゃる初老の女性がおいでになりました。痒みに弱い私には、他人事ではないお悩みです。

 弘法大師は人々のそれぞれの悩みに直接お力を貸して下さる方です。穏やかな気持ちでお帰りいただけると思います。

◎慈雲寺では御朱印の用意はありません。しかし、先日本堂の裏を片付けていたら、なんと、先々代住職の時代に作ったと思われる、お大師様のお姿を印刷した古いお札が出てきました。早速朱印を押して、本堂前に置いておくことにしました。

 どうぞご自由にお持ちかえりください。