お釈迦様は菩提樹の下で静かに瞑想に入られ、ついに悟りを開いたと言われています。上の写真は、インドのブッダガヤにある大菩提寺の菩提樹。お悟りを開かれた場所に建てられたお寺です。大きな菩提樹が境内に何本もあり、特にお釈迦様がお悟りを開いた、まさにその菩提樹の子孫(挿し木で受け継がれた三代目)が大きく枝を広げ、そこで瞑想する修行僧もいます。
今週末の30日(日)には、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」で、お釈迦様の教えの基本である「四諦」について少しお話をしようと思っています。
その準備をしていたら、大菩提寺にお参りした時のことを思い出し、「あの菩提樹が懐かしい。慈雲寺にも菩提樹を植えてみたいなぁ」と思っていました。
そして、今朝、洗濯物を干そうとしてベランダへ出た時、倉庫の陰から枝が伸びているのに気が付きました。
え????あれって菩提樹では??思わず洗濯物を放り出して倉庫に近づいてみると、3m以上ある立派な菩提樹でした。今年になって急に枝を広げたのでしょうか?今までは倉庫の陰でひっそり成長していたので気が付かなかった・・・・5年もここで暮らしているのに、境内の樹木に気が付かないなんで、どれだけ大きなお寺なんだ!?と笑ってしまいました。
というわけで、認識していなければ「存在していない」幻の菩提樹が、とうとう出現したというわけです。残念ながら、どうやら今年の花の時期は逃してしまったようですが・・・。秋になれば黄葉するようですので、何だか楽しみ。
それにしても不思議・・・