慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

嫉妬はなかなかやっかいな煩悩・・・・4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のご案内

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日光で見た水芭蕉です。

 今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月25日(日)10時より行います。

 テーマは:妬みと怒りです。

 

 仏教では、「怒り」を毒蛇の毒よりも危険なものと考えます。怒る相手ではなく、怒ってしまった自分自身を傷つけ、不幸にする「毒」なのです。

 「怒り」にもたくさんの種類がありますが、中でも最もやっかいなのが妬み・嫉妬です。単純な怒りは、発散してしまえば、簡単に気持ちが変わることがありますが、嫉妬はなかなか根が深く、心を蝕んでいきます。それが進行すれば「恨み」になっていきます。

 仏教は「嫉妬してはいけない」と禁止するのではありません。「我慢しろ」とも言いません。嫉妬を押さえ込もうとしても、けして抑えられるものではなく、いつか爆発してしまいます。

 仏教は、怒りや妬みは、ものごとを正しく見ないために、私たちが妄想を膨らませて起こると教えています。ものごとのありのまま、本来の姿をきちんと見て判断し、その判断が自己中心的なものでなければ、私たちは怒りや妬みの毒を手放すことができると教えています。

 「正しく見る」ことは、けして簡単なことではありません。しかし、怒りや妬みが「自分を傷つけ、不幸にする毒」としっかり認識して、そこから離れる智慧が、仏教の教えです。

 仏教の説く「怒らないコツ」をご一緒に考えてみましょう。

 どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

 慈雲寺へのアクセスはホームページ(jiunji.weebly.com)でご確認ください。