今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月25日(日)10時より行います。
テーマは:妬みと怒りです。
仏教では、「怒り」を毒蛇の毒よりも危険なものと考えます。怒る相手ではなく、怒ってしまった自分自身を傷つけ、不幸にする「毒」なのです。
「怒り」にもたくさんの種類がありますが、中でも最もやっかいなのが妬み・嫉妬です。単純な怒りは、発散してしまえば、簡単に気持ちが変わることがありますが、嫉妬はなかなか根が深く、心を蝕んでいきます。それが進行すれば「恨み」になっていきます。
仏教は「嫉妬してはいけない」と禁止するのではありません。「我慢しろ」とも言いません。嫉妬を押さえ込もうとしても、けして抑えられるものではなく、いつか爆発してしまいます。
仏教は、怒りや妬みは、ものごとを正しく見ないために、私たちが妄想を膨らませて起こると教えています。ものごとのありのまま、本来の姿をきちんと見て判断し、その判断が自己中心的なものでなければ、私たちは怒りや妬みの毒を手放すことができると教えています。
「正しく見る」ことは、けして簡単なことではありません。しかし、怒りや妬みが「自分を傷つけ、不幸にする毒」としっかり認識して、そこから離れる智慧が、仏教の教えです。
仏教の説く「怒らないコツ」をご一緒に考えてみましょう。
どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。
慈雲寺へのアクセスはホームページ(jiunji.weebly.com)でご確認ください。