先日の夜更け、読書をしていたら台所の勝手口の辺りからポリポリという音が聞こえました。
ああ・・・また野良猫がどこからか侵入して猫のドライフードを食べているのか・・・
と思ってソッと覗いてみると、なんと丸々太った巨大なラスカルじゃなかったアライグマでした!縞々模様のふさふさした尻尾を揺らしながら、私の方をゆっくりと振り返る・・・顔が怖い!上のイラストのような間抜け顔ではなく、しっかり野生化してサバイバルに勝ち抜きましたという顔つき。
カナダでは、アライグマは狂犬病のウイルスを持っている可能性があるとして非常に危険視されています。日本ではそこまでは言われていないようですが・・・
いや、しかしアライグマは凶暴な動物であることは間違いない。しかも、でかい!
ともかくも、穏やかに家から出て行っていただきたく玄関の扉を開け、私は部屋に閉じこもっておりました。しばらくすると足音がして・・・どうやら退却したようです。
実はここ数日、玄関前に置いた鉢(めだかの赤ちゃん用)に浮かべていたホテイアオイがグシャグシャにされていました。今まで、そんないたずらをする猫はいなかったのですが・・・これもどうやらアライグマ。めだかを狙ったのでしょうか?
安全な場所に移動させました。
いやぁ・・・桶狭間に赴任してから、巨大な青大将やらタヌキやら、いろいろと野生動物に遭遇しました。アライグマは外来種。人間の勝手な都合でペット化し、飼えなくなると放逐・・・その結果、外来種として駆除される立場になってしまったわけです。
慈雲寺に進入したアライグマは丸々太って、毛もツヤツヤ。なんとかサバイバルしているようですが、駆除を考えなければならないかもしれません。哀れで悩ましいところです。
実は慈雲寺の属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の総本山光明寺でも、アライグマによって建物や桧皮葺の屋根が大きな被害を受けたことがあります。
う~ん・・・凶暴顔のラスカルよ。本堂を齧るのだけはやめてくれ~~!
それにしても、事の始まりは勝手にペットを野生化させた人間ですよね。