慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

極楽ってどんなとこ? 秋彼岸の『當麻曼荼羅』御開帳

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極楽(彼岸)の姿を描いた『當麻曼荼羅

 

 『當麻曼荼羅』は、「観無量寿経」に基づいて極楽の様子を描いた、観経曼荼羅の一種です。しかし、この曼荼羅は中国の浄土教を確立し、法然上人に大きな思想的影響を与えた善導大師が、観無量寿経の解説をした観経疏」に基づいている特殊なものです。

 原本は奈良の当麻寺の御本尊で、巨大なものです。慈雲寺には8分の1サイズ(それでもかなり大きいですが)の模写があります。

 お彼岸の期間中は、この模写を御開帳いたしますので、ぜひ極楽(彼岸)の様子を想像しながら阿弥陀仏へのご縁を深めてください。

 

 この曼荼羅の中央には教えを説いている阿弥陀仏が描かれ、後ろには美しい宮殿、たくさんの菩薩たち、蓮の花々などが細かな描写で表現されています。

 ご先祖が修行をしておられる極楽を思うことは、とても良いご供養になることでしょう。

 

 ご開帳のときは、拡大鏡なども用意しますので、お近くでゆっくりとご覧ください。

 本堂が開いているときは、いつでもご遠慮なく本堂にお上がりになりご参拝ください。