慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

西国三十三箇所観音霊場の巡礼を始めました。その1

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今熊野観音寺泉涌寺の境内にあって、不思議な空間でした。

 

 先月、二人の恩人の遷化(亡くなること)にあい、いろいろと思うところがありました。また、今年に入って、私の生活にも大きな変化が続いています。

 そしてもう一つ・・・私は旅行ライターで糊口をしのいでいるのですが、コロナ禍でライターとしての仕事はほぼゼロ。北米で暮らしていたころは、年間250日以上旅の空の生活でしたから、こんな風に旅に出られない生活が続くのは30年ぶり?

 

 <旅>はけして距離が問題なのではなく、遠くに行かれなければ、近く、角を曲がるだけでも気持ちしだいで旅を始めることができます。ローカルの新聞記者をしていたときは、自転車で区内を走り回っていたので、旅心もそこそこ満たされていたのですが・・・その新聞もコロナ禍の影響をもろに受けて休刊!いよいよ私の旅心が悲鳴を上げ始めました。

 そこで思いついたのが、まずは慈雲寺の位置する知多半島(慈雲寺の住所は名古屋市内ですが、文化的には知多の圏内。名古屋市に合併するまで、長く知多郡の一部でした)の「知多四国八十八箇所霊場」巡礼です。

 慈雲寺に赴任する前から、半島内のお寺にお説教などで呼んでいただくたびに、周辺の札所を少しずつ巡っていました。満願まであと三分の一ぐらい。これを自転車で巡って完成させようと思い立ったのです。しかし、これはなかなか大変のようです。電動自転車の走行可能距離を考えると、一日せいぜい30キロ。計画をきちんと立てないと難しいでしょう。

 電車と組み合わせて歩いて巡るというのが良いかもしれません。

 

 知多四国巡礼の計画を練っているとき、ふと目に入ったのが旅行会社の広告。西国三十三箇所の観音霊場の巡礼です。西国三十三箇所は一つ一つのお寺が距離的に離れているので、電車+歩きという巡拝はかなり難しいようです。そこでバスツアーがなかなか魅力的です。

 毎月一回の全12回。すべて日帰りというのが魅力です。ツアーには添乗員の他に、巡礼のベテラン先達さんや僧侶の方が同行してくださるとか。団体での参拝は初めてなので、いろいろと興味深いことがありそうに思えました。

 和歌山県から京都府日本海側近くまで、西国の霊場は広範囲に点在しています。しかし、そのすべてに日帰りで行けるとは!名古屋という地の利を改めて感じました。(つづく)