今日は朝からご近所のお友達が助っ人に来て下さって、玄関周りをきれいにして下さったので、どうにかこうにか新年を迎えることができそうな感じになってきました。
慈雲寺は自然の季節の移ろいとともに暮らしていきたいので、新年は旧暦で・・・といいながら、掃除を先延ばしにしてはいけませんね。
さて、お寺では、深夜12時。日付が新年になると同時に「修正会」という法要を行います。一年最初の法要です。
その直前から梵鐘のあるお寺では鐘をついて行く年を送り、新年を迎えます。梵鐘は108回突くことになっていますが、どこのお寺も108つに限定しているところは少ないでしょう。
この「108」の数字ですが、仏教では、私たちの心を悩ます煩悩を108つに分類する説があります。鐘を一つ打つごとに、その煩悩を消して、新しい年を迎えようというのです。
仏教では、私たちが自己中心的に「自分の都合」にこだわればこだわるだけ、「思い通りにならない」という苦しみに襲われると教えています。
これが煩悩の本質です。
煩悩を打ち消すことはきわめて難しいですが、握りしめた手をいったん開き、大きく体全体をストレッチしながら、全身に新しい血を行き渡らせることができれば、心にもあらたなエネルギーが満ち、悩みを解決する光も見えてきやすくなるでしょう。
新たな年を迎える前に、煩悩をいったん手放してみませんか?煩悩はまた生まれてくるでしょうが、煩悩をたたきつぶそうと悩むより、「いったん横に置いておこうか」、「まあ、ちょっと握り拳を開いて、手放してみようか」という気持ちが大切です。
初詣に行く前に、ご近所のお寺にお参りしてみませんか?大晦日は、大掃除の仕上げにお墓の掃除もおすすめです。