今年は太陽暦と太陰暦がちょうど一か月違い。今日が旧暦の元旦です。これから中国系カナダ人の友人たちに新年のメールを送るつもりです。
さて、今年の節分は2月3日。今朝の新聞の折り込み広告は、恵方巻の宣伝でいっぱいでした。
恵方巻は、もともと関西の花柳界の慣習だったと聞いています。一般の人が気にするようになったのは、つい最近のこと。決して伝統行事などではありません。
コンビニのマーケティング戦略の一つだと聞いたこともありますが、どうでしょう?バレンタインデーも、ホワイトデーも、ハロウィーンも、みんな商売の産物。ま、楽しければ良しとすべきかもしれませんが、変な同調圧力がかかって、流れに乗らないと居心地が悪くなるのでは困ります。
まあ、恵方巻は「厄除け」という宗教的な慣習っぽいところもあるので、「楽しければいいよね」というのには躊躇があります。
さて、このごろは、高級料理店からデパート、スーパーなど、あちこちで恵方巻が売られているので、売り手も工夫も凝ったものになっているようです。太巻きの中身の多彩さだけでは差別化が十分ではないと思ったのか、某スーパーのチラシに、名古屋市の有名なM寺と提携した、すんばらしい(!)恵方巻が出ていました。
なんと、M寺で御祈祷済みの焼き海苔で巻いた恵方巻!!!
「やきのり約25万枚に厄難消除・疫病退散の祈祷を行いました」と宣伝。
え??25万本も売る気なのか???
う~~~ん。このアイディア、スーパー側からの企画なのかしら?M寺は、すんなり受けたのかなぁ?ひょっとしてM寺側からのアプローチだったら凄すぎる。
ま、M寺はアイディアいっぱいの納骨堂など、手広く「ビジネス」を展開している寺院ですから、ひょっとしたら?
おまけに、御祈祷済みの焼き鏝で焼き印した「厄除けどら焼き」もあります。
なんだかなぁ・・・・
でも、慈雲寺もぼんやりしていては維持できませんから、宗教的な意義のあることで、なんとか運営を続けていかなければなりません。
う~~ん。でも恵方巻はなぁ・・・・
あんな風に太巻きにかぶりつくなんて、どう考えても美しくないし・・・