慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

11年目の3月11日

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お釈迦様がお悟りを開かれた場所に建てられた大菩提寺の夜景

 

 ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、何を書いても現実味がなくブログの更新がおろそかになっていました。

 どんな理由があれ、他国への侵略はゆるされるべきではありません。しかし、アメリカやNATOの参加国が「正義」を振り回すのにも強い違和感を感じるのです。日本で、このことをきっかけに「核の抑止力」を賢しらに言い立てるのにも違和感があります。

 暴力での「解決」は必ず深い遺恨を残すだけです。仏教は全ての問題は、根本的な原因を追及してこそ、本当の解決があると教えています。「正義」を振りかざすことは、けして解決にはならないでしょう。

 

 そんなことを思いながら、この戦争で犠牲になった方々を祈ることしかできなかったのですが、今日は一日東北の被災地の方々とことを思って暮らしました。

 私は旅行ライターですから、自分のできることで東北を応援しようと思えば、「東北へ旅しよう!」「東北のおいしいものをお取り寄せしよう!」なんて、記事を書くことなのですが、コロナ禍以来、なかなかお仕事の声がかかりません。もう少し、積極的に仕事を探すべきなのでしょうが・・・・

 

 この11年間に私の暮らしも大きく変化し、自分のできることも変わってきました。改めて、3.11のことを忘れないように心がけ、自分にできることを少しずつやっていこうと思いつつ過ごした一日でした。