慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、7月17日(日)10時より行います。テーマは、お盆の起源と言われている、目連尊者と地獄へ落ちてしまった彼の母親のお話です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

靖国神社を”冒涜”しているのはコスプレーヤーたちでは?

 

犬山市の茶庭有楽苑。新緑が美しく初夏らしい良い日でした。

 

 「靖国神社テーマパーク化をどう思いますか?」という質問をいきなり受けたので、「はぁ?」と思わず間抜けな声が出てしまいました。

 私は小学校、中学校時代を靖国神社の徒歩圏内で過ごしたので、あの場所への思い出がたくさんありまあす。大学生ぐらいからは宗教施設としての靖国神社にいろいろと思うところがあり、足は遠のいていましたが、千鳥ヶ淵戦没者墓苑に参拝する時は、靖国神社へもお参りしていました・・・・と言っても、もう10年以上近くには行っていませんでした。

 「テーマパーク化」という話は初耳で、ラサール石井さんの記事も早速読みましたが、彼の日頃の主張からすると当然の発言のように思えました。しかし、なぜ今回はぜ「テーマパーク」という言葉が注目されているのかわからず、いろいろ検索してみたら、下の文春の記事を見つけました。

2ページ目)《今日で満洲事変から89年》靖国神社“軍服コスプレ参拝”を始めたのは誰か調べてみた | 文春オンライン (bunshun.jp)

 

 えええ?古着屋で買った軍服来て参拝????私が子供のころは、軍服(たぶん、自分が戦時中に着ていた本物)を着て参拝している人をたまに見かけたことはありますが・・・兵士の孫世代の人が第二次大戦時の軍服を着て参拝するのは何のためなのでしょう?まさに「コスプレ」でしかないでしょう。コスプレがあふれるテーマパークと同じ雰囲気と言われてもしかたないかも?

 

 私の父は終戦の少し前に陸軍士官学校を出てインドネシアへ派遣された経験をしています。父は「日本が戦争に突入したのは、それ以外の選択肢が無くなったからだ」という意見を終生変えなかった人ですが、戦時中のことを語るのは非常な痛みを伴うことのようでした。靖国神社へもけして行きませんでした。

 一方、父の従弟は終戦直前に海軍の士官学校を出た人でしたが、ずっと戦争賛美、日本の再武装を高らかに語る人でした。父は表立って従弟を批判することはしませんでしたが、一度だけ「あいつは、士官学校を出ただけで、戦場に行かないうちに終戦になったからな。」と言っていたのが強く記憶に残っています。

 

 軍人でない者が軍服を着るのは、ましてや、それで靖国神社に参拝するのは、戦死者を冒涜することではないのでしょうか?軍服を着ることのどこが敬意を表すことになるのか理解できません。