(446) じぃじが地獄に行くので皆で送り出した朝の様子 - YouTube
まずは上に挙げたユーチューブの動画をご覧下さい。このごろテレビでも紹介されて、なかなかの話題になった、”ゆうくん”という恐ろしく語彙力のある二歳児とその祖父との会話です。
どうやらじぃじは箱根(?)の地獄谷周辺にハイキングに行くらしい。えんま様のことが話題になっているので、明らかに仏教的な地獄のことを言っているらしいのですが、地獄と反対のものとして、ゆうくんの母親は「天国」という言葉を使っています。どうやら母親だけでなく、祖父母もそのことを疑問には思っていないらしい。
ゆうくんの家族は、この子供の語学的発達の急速さをとても楽しんでいるようで、幼児語などはあまり使わず、大人の言葉をどんどん与えています。
でも、仏教的な地獄なら、対極にあるのは「お浄土」、できれば「極楽」と教えてやって欲しいなぁ・・・
また、先日、ある葬儀会館で行われたお通夜に参列した時、その会館のロビーで会員募集の広告が張り出されているのを見ました。
広告には葬儀の祭壇と、周辺には供花の写真。供花には送り主からのメッセージが添えられていました。
祭壇には故人の写真(ぼかし入り)と阿弥陀仏と思われる仏画が飾られていました。明らかに仏式の葬礼のしつらえです。ところが供花のメッセージは、どうやら故人の孫(?)からのようで、「おじいさん、天国で楽しく暮らしてね」とありました。
この「天国」というメッセージが仏式の葬儀にふさわしくないと、広告を制作したデザイナーや代理店、葬儀会館の発注者の誰も思わなかったということでしょうか?
う~~~ん・・・子供だから「極楽」や「お浄土」より、「天国」の方が自然という判断でしょうかね???
いずれにしても、お浄土や極楽というイメージが、もう日常生活の中になくなりつつあるのでしょうか?地獄や閻魔様はまだパワーがあるようなのに・・・・
日本のキリスト教徒は5%以下と言われているのに、天国の方が身近な言葉なのはなぜ?
天国の方がおしゃれ?それとも曖昧さがかえって良い?
う~~ん・・・どちらにしても、私たち浄土教の僧侶が極楽の美しさ、穏やかさ、すばらしさをもっと伝えないとなぁ。
今年はお盆の時期も當麻曼荼羅(観無量寿経に説かれた極楽の様子を描いた曼荼羅)をご開帳しようかなぁ・・・・