のんびり朝の光を浴びて歩道で寛ぐ奈良公園の鹿
今日は「中外日報」という新聞を読んで、のんびりした午後をすごしました。
この新聞は仏教界を中心に、宗教関連のニュースを扱う専門紙で、1897年に創刊された伝統ある新聞です。
私は今まで定期購読はしていなかったのですが、統一教会の問題を宗教界がどう受け止めているのか気になるので、購読申込をしようと思っていたところです。
9月21日号も一面には全国弁連集会で、旧統一教会に解散命令を求める声明が出されたことを大きく取り上げていました。
その記事ももちろん興味深かったのですが、私の目を引いたのは、葬送儀礼に関するコラムでした。
幽霊というと額に参画の布をつけているのが定番のスタイル(?)ですが、これは「紙冠」と呼ばれるもので、読み方は「しはん」。もともとの意味は大日如来の宝冠を象ったものだそうです。死者は浄土で修行をし、成仏したら大日如来と一体化するということを意味しているらしい・・・・う~~ん、本当かなぁ?
この紙冠は、ヒタイガミとか、カミカクシとも言われたらしい。カミカクシというのが何だか意味深ですね。
額につけるだけではなく、イヤリングのように耳に三角の紙をぶら下げる慣習のあった地方もあるとか。
葬送儀礼は今や消えゆく文化です。葬儀会館での葬儀が一般化するにつれ。各地方の慣習も消えていくようです。
慈雲寺の周辺には、さまざまな「消えゆく宗教慣習」が、かろうじて残っています。こうした慣習を記録に残すのも、「村の庵主さん」としての私の役割かもしれません。