慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

小学生がお寺に社会科見学に来てくれました。Part 1

 先日、ご近所の小学校の2年生、二十数名が慈雲寺に来てくれました。これは二年生のカリキュラムの一環で、ご近所の歯医者さんからマクドナルドのお店など、さまざまな職場に見学に行くというものです。慈雲寺が協力させてもらうようになって、もう4年目です。いちおう生徒たちの希望も聞くらしく、例年より多めの生徒が慈雲寺を選んでくれたのは、なんだか嬉しい。

 そして、今年の生徒たちは少し雰囲気が違いました。以前の年だと、生徒の何人かはとても幼い印象だったのですが、今年の子供たちは何だか皆なシャッキリしていて、質問もするどい。

 毎年恒例の「お寺と神社はどう違うのですか?」という質問に対する私の答えにも、さらに質問してくるなど、私もすっかり楽しくなりました。

 こちらも毎年、体験してもらうことに工夫をしています。お経を聞いてもらったり、木魚をたたいてもらったり・・・・今年はお焼香を体験してもらいました。

 お香には心を清める意味があることを説明し、「体が汚れたらお風呂に入るけど、友達と喧嘩したり、意地悪してしまったり、嘘をついたりして心が汚れた時は、お香をたいて清めましょう」と言うと、なんだか考え込んでしまう子供までいました。

 「手を合わせて仏様に挨拶しましょうね・・・」というと、大きな声で「ハイ!」という子もいたりして楽しい。

 こんな風に子供のうちから宗教に親しんでいたら、心が折れそうになっているときでも、カルトにはまったり、自殺まで追いつめられることも少なくなるのではと思いました。

 慈雲寺には、いつでもお菓子とお茶があって、誰でも遊びに来ていい場所なのだとお話すると、それ以来、毎日のように子供たちがやってくるようになりました。メダカに餌をやったり、慈雲寺で待ち合わせて、一緒に塾に行ったりしているようです。

 お寺に子供の声が聞こえるのはいいですね。そろそろ「英会話早起き会」を再開しようかな・・・と思うようになりました。