慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

巡礼ツアーの醍醐味は先達さん次第??-西国観音巡礼再開しました。Part 2 ー

     西国三十三カ所音霊場の三番札所粉河寺の本堂

 

 半年近く中断していた西国観音霊場の巡拝を再開しました。この霊場巡りは人気があるようで、いくつものツアー会社が日帰りツアーを行っています。

 ツアーの路程設定からお昼ご飯の質まで、どのツアーを選ぶかにはさまざまな選択要素があります。中でも私が重要だと思うのは「先達」さんのことです。

 この種のツアーには、僧侶やベテランの先達さんが必ず付いてきて下さって、お参りの仕方、お寺の由来の説明、お勤めの導師などを始め、さまざまな面倒を見て下さいます。

 先達とは、さまざまな霊場で巡礼の経験が複数回ある方のことで、西国観音霊場の場合、西国三十三所札所会という組織が巡礼の回数によって、資格を公認して下さいます。

 

 この先達さんの解説や指導の質が高く、楽しいものであれば、当然巡礼そのものの体験にも深みがでます。札所会では先達さんの質向上のために講習会なども行っているようですが、人によって案内の仕方や解説の深さなどにばらつきがあります。もちろん、参加者によって求めるものが違いますから、深い解説など不要という人もいるでしょうし、もっと観光関連の解説も欲しいと、バスガイド的な役割まで求める人もいるようです。

 自分の求める情報を与えてくれる先達さんに出会ったら、ぜひ旅のアンケートに感想を書きましょう。「○○先達同行の巡礼旅」などというのができるといいですね。

 

 もう一つ大事なのは旅程です。初めての札所の場合、なかなか旅程表を見るだけではその善し悪しを判断するのは難しいですが、難所といわれるお寺が一日のツアーに二カ所組み込まれているなど、少々無理のある旅程を組んでいるツアー会社もあるようです。

 事前に「西国観音巡礼」に関するガイド本を読んで、旅程があまり慌ただしくなさそうなツアーがお勧めです。巡礼はスタンプラリーではないので、御朱印をいただいたら、すぐ次ぎ!というようなお参りではなく、ゆったりと境内を諸堂を廻ったりできるといいですね。