慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

成道会と開戦記念日に写経を

 今日、12月8日は仏教徒にとって一年で一番喜ばしい日であり、同時にとても悲しい日でもあります。

 12月8日はお釈迦様が悟りを開かれた日だとされています。仏教徒にとっては、何より喜ばしい日です。無暗な苦行をやめ、身を清め、スジャータの捧げる乳粥で少しお腹を落ち着かせ、菩提樹の大きな木の下で静かに瞑想に入られた釈迦は、ついに悟りを開かれたのです。けして大仰にドラマチックなことがおきたわけではなく、静かに・・・というところが仏教の特徴を表していると思います。

 各地のお寺ではこの日を祝って成道会が行われます。大きなお鍋で大根を炊いて信者に配る慣習のあるお寺もあるようですが、一般には静かにお釈迦様の成道を喜ぶ法要が行われます。

 

 また、12月8日は、とりわけ心が痛む日でもあります。81年前の今日、日本が太平洋戦争に突入した開戦記念日だからです。300万人以上の戦死者をだし(その多くが餓死)、広島と長崎に原爆、東京や大阪、名古屋などの空襲でも多くの犠牲者がでました。私たちは日本がこの戦争の泥沼に入り込んでいったプロセスを今一度考え、今また日本が「戦争のできる国」になろうとしている流れをとどめていかなければならないと思います。

 

 今日は夜7時半から満月写経の会を行います。写経を始める前に、成道会と開戦記念日の両方のための短い法要を行います。この大切な日を写経で心静かに過ごしましょう。

◎慈雲寺へのアクセス

 慈雲寺には十分な駐車場がありませんが、満車の場合は玄関にお声がけください。近くの無料駐車場をご案内します。

 市バスはJRの南大高駅1番乗り場から「鳴海12 有松町口無池行」があります。

 また、名鉄の有松駅からは2番乗り場から「有松11 有松町口無池行」があります。

 地下鉄の鳴子北駅の3番乗り場から有松口無池行も利用できます。

 時刻表その他の市バスに関する情報は市バス | 名古屋市交通局 (city.nagoya.jp)をご覧ください。

 いずれの路線も「郷前」(ごうまえ)で下車してください。郷前の交差点の南東角に整骨院があります。その後ろに慈雲寺の屋根が見えます。整骨院の右手に狭い道がありますので、そこを上がってください