慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

選挙の力を信じられなくなったら民主主義はおしまい

デスバレー周辺の先住民が作ったものです。素朴ななかに、大らかなパワーを感じます

 

 慈雲寺には、少し大きめの鉢に植えられた白梅があります。例年、この盆梅の梅が一番先に咲き始めるのですが、昨日最初の花が咲きました。十分に手入れしてあげないせいか花は小ぶりです。でも、それだけに可憐で愛らしい。

 

 さて、先週の日曜(2月5日)は、愛知県の県知事選挙でした。現職の大村知事の再選は動かないだろうと言われており、その通りになったのですが、今朝の新聞やネットの記事には興味深い分析が出ていました。

 まず、今回の投票率。なんと36.43%!これでは、大村知事の再選が本当に県民の意志を反映しているのかは疑問です。

 とはいえ、一番問題なのは投票に行かなかった人たち。かくいう私も、その日はバタバタしていてすっかり選挙の事を忘れていて、夕食を作りながら、ようやく思い出し、あわててぎりぎりの時間に投票しました。

 まあ、私の中でも優先順位というか、「期待値」が低くて忘れていたのでしょうが、こんな状態では人のことはいえません。

 そういう自分の反省も含め、ともかく「選挙には行く」が民主主義の基本だと思います。選挙の力、選挙民の意志の表明するパワーが信じられなくなったら、民主主義はその根底を危うくしてしまうでしょう。

 「どうせ、私の一票で何もかわらない」と思う人も多いのかもしれませんが、それでは組織票を持っている人だけが当選していくことになってしまいます。

 宗教者が世俗の政治とどのような関わって行くべきかは議論のあるところです。しかし、私は、住民としても僧侶としても、自分の意志で立候補者を吟味し、投票を行っていこうと思っています。