慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

お説教の勉強会で江南市へ

 僧侶が習得すべきものは、儀式の作法を学ぶ「法式」、教えを研究する「教学」、そして布教を行う「説教」と、この三つの分野に大きく分かれます。もちろん、三つともバランス良く身に着けるのが理想ですが、それぞれの得意なものというのがあります。

 私は、私を僧侶にして下さった最初の師僧が、宗門屈指の説教師だったので、自然に説教の分野に進むようになりました。進み方は遅々としているのですが、勉強会にはできるだけでかけるようにしています。

 先日、江南市(慈雲寺から電車で1時間ほとのところです)の曼荼羅寺という古刹で勉強会がありました。開山の御命日の法要で、3人の説教師がそれぞれ20分ほどの短いお説教をするのです。

 他の僧侶のお説教を聞かせていただく機会というのは案外少ないものです。3名の方、それぞれに特徴があって、「あ、これはぜひ私のお説教にも取り入れさせて欲しい」といったようなヒントもあって、出かけてきた甲斐が十分にありました。

 そのうえ!曼荼羅寺は藤の名所です。見ごろになるのは4月下旬ですから、少し早すぎるかなぁと心配していましたが、三分咲きほどの愛らしい花房が迎えてくれました。美しい青空に映えて久しぶり(毎年、曼荼羅寺に来ようとして、タイミングを逸していました)に藤を堪能しました。