「宗派に関係なく、仏教徒として生きることを示すために、何か唱えられる言葉がありますか?」というご質問をいただきました。
私としては「南無阿弥陀仏」をお勧めしたいところですが、「宗派に関係なく」というところがポイントのようですので、「三帰依文」をご紹介しました。
「三帰依文」とは
「南無帰依仏 南無帰依法 南無帰依僧」
のことです。さまざまな宗派が一同に会する機会があると、この「三帰依文」唱えることがよくあります。それぞれの宗派で少し言い方が違うこともあるので、そのような場合はパーリー語で唱えることもあります
「ブッタン・サラナン・ガッチャーミ
ダンマン・サラナン・ガッチャーミ
サンガン・サラナン・ガッチャーミ」
「仏に帰依し、仏の示した真理に帰依し、仏の教えを学び伝える人々(僧侶)にきえします。」
この宣言は、2500年前にお釈迦様が弟子を受け入れた時から伝えられている「信仰宣言」です。呼吸を整え、できるだけ大きな声で、しっかりこの言葉を唱え、仏様を礼拝しましょう。
朝、いつもより10分早く起きて、この礼拝習慣を日常生活に取り入れれば、仏教徒としての穏やかで、しなやかな暮らしにつながることでしょう。
仏教徒として生きることは、決して特別なことではありません。お釈迦さまの教えは一見小さなことの中に豊かに息づいています。