慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

「三帰依文」で一日をスタートしましょう

 「宗派に関係なく、仏教徒として生きることを示すために、何か唱えられる言葉がありますか?」というご質問をいただきました。

 私としては「南無阿弥陀仏」をお勧めしたいところですが、「宗派に関係なく」というところがポイントのようですので、「三帰依文」をご紹介しました。

 

三帰依文」とは

 

「南無帰依仏  南無帰依法  南無帰依僧」

 

のことです。さまざまな宗派が一同に会する機会があると、この「三帰依文」唱えることがよくあります。それぞれの宗派で少し言い方が違うこともあるので、そのような場合はパーリー語で唱えることもあります

 

「ブッタン・サラナン・ガッチャーミ

 ダンマン・サラナン・ガッチャーミ

 サンガン・サラナン・ガッチャーミ」

 

「仏に帰依し、仏の示した真理に帰依し、仏の教えを学び伝える人々(僧侶)にきえします。」

 この宣言は、2500年前にお釈迦様が弟子を受け入れた時から伝えられている「信仰宣言」です。呼吸を整え、できるだけ大きな声で、しっかりこの言葉を唱え、仏様を礼拝しましょう。

 朝、いつもより10分早く起きて、この礼拝習慣を日常生活に取り入れれば、仏教徒としての穏やかで、しなやかな暮らしにつながることでしょう。

 

 仏教徒として生きることは、決して特別なことではありません。お釈迦さまの教えは一見小さなことの中に豊かに息づいています。