慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

「針子」の命を守るには?!

 「針子」とは、生まれてから0~2週間ほどのメダカの稚魚のことです。上の写真はネットからお借りした針子の写真です。哀れを感じさせるほど弱弱しくて、愛らしい姿です。

 

 慈雲寺には、大きな土管を利用したメダカの家があります。今年は越冬がうまくいかず、10匹ほどのメダカが泳いでいるのですが、まだまだ子供という姿でした。しかし、先日餌をやろうとして、ホテイアオイに卵が数個ついているのに気が付きました。ビックリ!

 あわてて他のホテイアオイも調べると、あちこちに数個ずつついているではありませんか!とりあえず、他のバケツに移し様子を見ることにしたら、その翌日にはもう針子が泳いでいるのが見えました。えっ?一晩のうちにふ化した???またまた驚愕。

 

 インターネットで調べてみると、針子の段階の餌やりはとても難しいのだそうです。普通の餌では粒が大きすぎて食べられない。針子の多くが餓死してしまうと書かれていて、責任の重さに「これは大変」と思わず声に出してしまいました。

 ミドリムシなどを用意してあげるのがベストだそうですが、とりあえず「メダカの赤ちゃん用」という餌を指先でさらに揉んであげることにしました。

 土管の中では、私が気が付かないうちにふ化し、餌がないまま餓死したり、大人のメダカに食べられたりした針子がたくさんいたのかもしれません。

 

 仏教は全ての衆生、全ての命は平等だと教えています。メダカを飼うということは、そのメダカたちの命を自分の命と同じように大切にすることだと思います。なかなかそうはできないのですが・・・・

 針子に餌をやるときは、少しずつ、一日に数回与えるのだそうです。なんだか私ののんびりした日常に良いアクセントができたような気がします。