なんとも情けない話ですが、私の人柄を一言で言うと「怠け者」です。「三日坊主」という言葉は私のためにあるものみたい・・・これに「小心者」というやっかいな性質も加わります。
お坊さんに向いている性質の第一は、「勤勉」です。
お釈迦様は『ダンマパタ』という経典の中で、「怠りなまけて、気力もなく百年生きるよりは、堅固に努めはげんで、一日生きるほうがすぐれている」と説いておられます。また別の経典では「怠りは塵垢である。塵垢は怠りに従って生ずる。努めはげむことによって、また明知によって、自分にささった矢を抜け!」と鋭い言葉で修行僧たちを励ましておられます。
ですから、怠りなく励むという気力を持続できることこそ、僧侶の理想的な資質と言えるでしょう。
ここ数日、すっかり気力がなくなっています。別に身体的な不調ではなく、ただただ怠惰な気分。庭の植木や花に水をやるのもめんどくさい!なんとか夕立でも来ないかと本気で願ったりしています。
幸い、慈雲寺の弟子たちは二人とも真面目。コツコツと努力することを厭わない人たちです。「こんな怠け者の師僧は嫌だなぁ」と見捨てられないかと心配になるほどです。
このブログは慈雲寺の行事のお知らせなどがメインですが、出家を考えている女性たちを励まし、尼僧としての暮らしのお話をすることによって、お手伝いができればという気持ちで書く日もあります。
今日からしばらくの間は、怠け者の私でも阿弥陀仏と一緒に生きることができるのだろうか・・・というお話をしたいと思います。(つづく)