慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

12月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、12月15日(日)10時より行います。テーマは、「『一枚起請文』に学ぶ法然上人の教え」です。どなたでも歓迎いたします。」お気軽にご参加ください。

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは法事です。

こんな風にかしこまった雰囲気でなくても良いのでは?

 

 上の写真は、ネットからお借りした「典型的な」(?)法事での食事の風景です。

なんだか、映っている人が少しも楽しそうでないのが気になります。まぁ、ネットにあげる写真を撮るということで緊張しているのかもしれませんが・・・・

 

 前回のブログにはお墓参りの楽しさ、ありがたさについてお話しましたが、法事もなんとも味わい深い行いだと思っています。

 「いろいろと準備が面倒」とか「遠くまで行くのも嫌」、また「遠くから来てもらうのも気が引ける」、「口うるさい親戚が、また何か言いそう」などなど、法事というと「やっかいなイベント」という受け止めをしている方が多いように感じています。

 ところが、慈雲寺で法事をなさる方々とご一緒にお食事をしていると、楽しそうにしている人が多いことに気が付きました。「ああ、久しぶりに親戚に会えて楽しかった!」と笑っている人もいます。

 こういった感想を聞く法事は、お弁当を配達してもらって、本堂で食事・・・といった風に、「簡単に」する方が結果が良いように感じられます。なんだかピクニックのよう。参加者もあちこち移動して話が盛り上がります。

 お寺なので、お酒も最初の乾杯程度、もしくは無し。部屋の掃除や後片付けなどの準備も無し。お弁当ですから、主婦が台所から出てこられないということも無し・・・という簡単さです。

 反対に、法要の後、料亭などに移ることもありますが、テーブルの配置によっては、人があまり動けず、テーブルが離れるとあまり話ができないということも多いようです。お店の雰囲気で固くなってしまうのかも?店としてはお酒を飲んで欲しいでしょうから、酔っぱらいが出てしまうのもなんだかなぁ・・・・という感じ。

 

 私はお墓参りも法事も大好きでした。法事があると従兄弟たちに会えるのが嬉しい。祖父母の兄弟たちに会えるのも楽しい。私は、父方も母方も祖父が中年のうちに亡くなっている(私は祖父に会ったことがない)ので、大伯父や大叔父に会えるのが、特に嬉しかったです。

 法事の意義深さ、楽しさをぜひ若い方にも体験していただきたいです。

 

 というわけで、今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマに、法事をとりあげてみました。

 11月17日10時より行います。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

◎慈雲寺へのアクセス

 お車でおいでの方は、国道23号線の有松インターで降りて北上してください。カーナビに慈雲寺の電話(052-621-4045)を入力してすれば探しやすいでしょう。しかし、慈雲寺には十分な駐車場がありません。できるだけ公共交通をご利用下さいませ。

 もし、慈雲寺の駐車場が満車の時は、庫裏にお声がけください。近所の無料駐車場をご案内します。

 有松インターの出口付近に有松ジャンボリーという大きなショッピングセンターがあります。その駐車場に駐車させていただくのがおすすめです。駐車場から慈雲寺までは北へ徒歩7分。有松歯科医院の看板のある坂道を入るとお寺の屋根が見えます。

 バスは、大高駅南大高駅、有松駅、鳴子北駅などから市バスが出ています。郷前(ごうまえ)というバス停で下車し、郷前の交差点まで1分ほど歩いてください。交差点南東側にお蕎麦屋さんがあり、その後ろに見える大きな屋根が慈雲寺です。お蕎麦 さんの右側に細い道がありますので、そこを通ってお寺においでください。

 なお、バスの時刻表は、名古屋市交通局の時刻表をご参照下さい。https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/bus/timetable.htm