慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

6月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は6月21日10時より行います。テーマは「『往生要集』入門」です。日本人の地獄観や浄土観に深い影響を与えた恵心僧都の思想をご一緒に学びましょう。

涅槃会の準備で出会った本 Part 1

 慈雲寺は屋根の修理が必要な時期が迫っています。工事開始の用意として、少しずつ本堂の倉庫周辺の整理を始めましています。

 その整理の中で、驚愕(!)と言って良いようなものが見つかりました。巨大な「涅槃図」です。

 私は涅槃図を使って絵解き説教をしたいと以前から思っていたのですが、涅槃図を購入するのは値段的にハードルが高いので、なかなか願いがかないませんでした。それなのに、驚くほど大きな涅槃図が、倉庫の奥の奥にひっそりと収まっていたのです。

 先代さまから、この涅槃図のことを聞いたことはありませんでしたし、お寺の関係者の方や信者の方々からも、見たことがあるという話を聞いたことがありませんでした。

 

 旧暦に2月15日はお釈迦様が涅槃に入られた日です。慈雲寺では、仏教関連の行事はできるだけ旧暦で行いたいと思っています。

 現行のカレンダーでは、今年は3月14日が旧暦の2月15日です。

◎3月14日10時より、この涅槃図のお披露目を兼ねて涅槃会の短い法要を行います。

どなたでも歓迎いたしますので、どうぞ、お気軽にご参列下さい。

 その時に、お釈迦様の最晩年のお言葉や行いについてお話をさせていただこうと思っています。その為の準備をしていたのですが、とても良い本に出合いました・

 田上太秀師の「『涅槃経』を読む」という本です。講談社学術文庫の一つで、簡単に入手することができます。

 お釈迦様の涅槃直前から、その後の弟子たちの様子などが生き生きと描写されている『涅槃経』を取り上げ、仏教思想の基礎をとても分かりやすく述べた本です。

 これも、慈雲寺の「涅槃図」が作ってくれたご縁と思い嬉しく読み進めています。(つづく)