慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

6月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は6月21日10時より行います。テーマは「『往生要集』入門」です。日本人の地獄観や浄土観に深い影響を与えた恵心僧都の思想をご一緒に学びましょう。

弟子の隨貫が満行を迎えることができました。

真ん中で背の高い同行人に挟まれている小柄な僧侶が隨貫です。

 

 慈雲寺には、今、隨貫と隨蓮の二人の弟子がいます。2年前に得度して沙弥(修行僧)として励んでいたのですが、そのうちの一人、隨貫が今年加行を受けることになりました。

 「加行」とは、法(真理・教え)と戒を授かるため、心身を整える行のことです。17日間にわたって、一日3回水行をし、読経や儀式、教学などの知識と体験を磨きあげる行です。本来は、事前に練習をして、「仕上げ」をするものなのですが、師僧である私がしっかりトレーニングをしてあげられなかったので、隨貫は大分苦労したようです。

 しかし、西山浄土宗の加行は、わずかに17日。他の宗派では100日以上続くこともめずらしくありません。浄土教の教えでは、「苦行」は目的ではないのですが・・・・

 

 上の写真は、隨貫が加行の全ての行程を終え、2週間ぶりにお風呂に入って身を清め、今までの黒衣に鼠五条という修行僧の衣から、もっとも正式な七条袈裟を着けて満行を迎えた時のものです。

 隨貫は、とても誠実な人間ですが、その誠実さゆえに人との交わりに「適当」ということができず、17日間の団体生活というのは、かなり難しいものだったようです。

 しかし、御法主猊下を始め、多くの人々が加行人が無事に満行できるように心を配り、実際に支えてくださいました。落ち着いてきたら、隨貫がそのことに気がついてくれることを願っています。

 

 隨貫を支えて下さった皆様、本当にありがとうございました。