10年ほど前から、時々日本に長期滞在するようになりました。日本の出版社からたのまれる仕事が多くなってきたからです。東京で作業をしないときは、京都の長岡京にある西山浄土宗の総本山光明寺に滞在していました。本山で広報関係の仕事をお手伝いする代わりに居候をさせていただいていたのです。住むところと食事を提供していただく代わりに、報酬は無し。滞在期間は自由という気ままをゆるしてもらっていました。緑濃い本山での暮らしは心穏やかで楽しいものでした。
しかし、数年前に引き受けた仕事はうまくなぜかうまく進まなかった!別に難しい作業でもないし、やるのが嫌になるようなものでもなかったのに・・・・なぜかグズグズグズグズ・・・自分でも呆れる愚図っぷりでした。
いよいよ追いつめられ、ついに・・・完成・・・というか「ともかく始末をつける」という形で今日、その作業を終えました。
京都まで原稿を提出に行き、今、戻ったところです。
達成感で嬉しくなるというより、ようやく終わった・・・という脱力感。温泉はいりたいなぁ・・・
ボーっとしながら電車に乗っていたら、車掌さんのアナウス・・・「ドアに手を出してお待ちください!」と聞こえました。車掌さんは電車が駅に近づいたので「ドアから手を離してお待ちください」って言いたかったのでしょうね。単なる言い間違えだけど、全身脱力中の私はそれを聞いて腰が抜けてしまいました。
いや、仕事はテキパキやらなきゃだめですね。
次にプライオリティの高い作業はお片付け。お寺の事務関係の書類の整理など、法人運営の作業をする環境を整えねば・・・って、もう一年近くグズグズしているのですが。
ま、今日はくたびれたから、うちのお風呂にバブでもいれてゆっくり温まってから眠ることにしましょう。
・今日の写真は本山の石庭(信楽庭:しんぎょうてい)を整える修行僧たちの姿です。