弘法大師空海は、835年(承和2年)の3月21日(太陰暦:旧暦)に深い禅定に入られました。今も高野山の奥の院で瞑想を続けておられると信じられています。この日を御正当日として、毎年特別な法要が行われます。
慈雲寺は真言宗のお寺ではありませんが、御大師信仰の伝統が強く残る知多半島の文化圏内に位置しているので、本堂の左手奥に御大師さまをお祀りしています。
慈雲寺では、毎年旧暦の3月21日に御正当の法要をおこないます。現行のカレンダーでは、4月29日が旧暦の3月21日に当たります。十時より大師の御像を降ろし、短い法要の後、参列の皆様とご一緒に御身拭いを行います。
また、四国八十八カ所の巡礼地から集めたお砂を踏み、巡礼を行ったのと同じ功徳が得られるという「お砂踏み」も体験していただけます。
御身拭いは、特に体に不調のある方にお勧めです。もし、ご本人がお参りできない場合は、その方が普段使っているハンカチやタオルなどをご持参下さい。
御身拭いとお砂踏みは一日中いつでもお参りしていただけます。ご自由に本堂にあがって、御大師さまとのご縁を深めてください。