慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

シナゴーグの銃撃事件に思う

27日にアメリカのピッツバーグで起きたシナゴーグ(ユダヤ教会堂)の襲撃事件の記事を読んで、深い哀しみを感じています。なんの宗教であろうが、聖なる場である社寺、教会堂は「安全」な場であるべきです。誰もが、その中にいれば安心して祈れることこそが…

秋は「満月写経の会」の会がより楽しい

慈雲寺では、毎月満月の夜にお月見を兼ねて写経・写仏の会を催しています。10月は25日が満月でした。綺麗に晴れた空に大きなお月さま。 写経には7人の方が参加して下さいました。秋はお月さまも、より美しく見えるし、暑くなく、寒くなく、写経にもってこい…

『ブッダがせんせい』より Part1

お釈迦さまのお言葉 『ダンマパタ』より 「荒々しいことばを使うな。言われた者は君に言い返すだろう。 怒りを含んだことばは苦痛である 仕返しが君に返ってくるだろう」 前回のブログでお話した、仏教伝道協会が発行している子供向けの仏教入門書『ブッダが…

仏教のおすすめ入門書 part 3  『ブッダがせんせい』

昨日は東京から修行僧のAさんが訪ねて来てくれました。浄土系のお寺で修行しておられるのですが、なかなか厳しい日々のようです。「それ、ちょっと自力過ぎないか?」と言いたくなるほどですが、自分に厳しい方なので、そういう状況を十分に生かしておられる…

11月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは「聖徳太子って誰ですか?」です。

今日(10月21日)は「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の日でした。気持ちの良い秋晴れで、絶好の「お寺参り日和」でした。テーマは「地獄」でしたので、源信の『往生要集』に説かれた地獄の様子や、世界のさまざまな宗教の「地獄」のイメージのお話などを…

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は地獄についてご一緒に学びましょう。

前回のブログにでお話したように、今日はご近所の小学校から50人近くの子供たちが「社会科見学」に来てくれました。難問の「神社とお寺はどう違うのですか?」という質問も出て、まだまだ勉強が足りないと反省しました。子供たちが何に興味を持つのかしるの…

「神社とお寺の違いはなんですか?」

明日(9月19日)、近くの小学校の二年生が社会科見学に来ます。去年は20人ぐらいで、中には「マクドナルドの見学に行きたかったんだけど、人数が多すぎて・・・」という正直な子もいたりして、慈雲寺は二番手、三番手のチョイスだったようです。 しかし…

本堂には温かな「百草茶」をご用意しています。どうぞお気軽に一服なさって下さい。

いったい、この地獄のような酷暑はいつまで続くのか・・・と、思っていたら、いつのまにか朝晩は寒くてビックリするほどです。季節も無常を教えてくれているのですね。 慈雲寺の本堂には、いつでもお茶とお菓子を用意しています。どなたでも、ご遠慮なく本堂…

10月21日(日)の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のご案内と慈雲寺へのアクセス

上の写真は北九州市の常福寺に伝わる『地獄絵図』です。閻魔大王など、亡くなった方の生きている間の行状を裁く裁判官たちから、さまざまな地獄の責め苦の様子、そして地獄まで降りて亡者を救おうとする地蔵菩薩などが描かれています。 地獄絵図は、長い間仏…

地元の神社のお祭り。慈雲寺がお世話になっている神様にお礼参拝。

今日は桶狭間の氏神さまである神明社のお祭りでした。先週の日曜日には近隣の人がたくさん集まって境内の掃除もしていました。常駐の宮司さまはいらっしゃらないようですが、近隣の人々がしっかりお宮を守っています。 この神社には桶狭間の戦いにゆかりのあ…

ベトナム人の方がお参りにいらっしゃいました。

いつもは朝の勤行を7時半に始めます。本当は、勤行が終わったときに朝日が昇るような時間にすべきだとされていますが、あまり朝早いと近隣の方々の眠りを妨げるのではと思います。先代さまは、日の出とともに勤行されていたのですが、ご近所からクレームが来…

御尊講を受講しに本山へ

慈雲寺の属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の宗門のトップにおられるのが、御法主猊下です。猊下は、西山教学の研究者で、宗門の短大の学長も務められた方です。 私が30年前、修行僧として本山に通っていたとき、西山派の歴史や思想を最初に手ほどきして下さ…

YouTubeの「ゴミ屋敷の片付け」動画が気になる・・・

僧侶にとって、掃除は大切な修行の一つです。「一に掃除、二に掃除、三四がなくて、五に掃除」と言われるほど・・・特に尼寺は「いつも塵一つない美しい境内」のイメージを持たれる方が多いと思います・・・ しかし・・・情けないことに私は片付けがとても苦…

嘘で友を裏切った人が落ちる地獄 ー 吼々処(くくしょ)

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」で地獄についてお話しようと思っているので、関連した本を読み返しています。 地獄は、犯した罪悪によって非常に細かく分かれていて、それぞれ違う罰を受けることになっています。自らの行為の結果は、自らが受け止める…

『往生要集』に出てくるホスピス(?!)のお話し

源信の著した『往生要集』を読み返しています。この本は、法然をはじめとする日本の浄土教の発展に大きな影響を及ぼしました。今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」で地獄のお話しをするのですが、日本人の「地獄」に対するイメージも、この『往生要集』に…

五感をゆったり「観」じる

仏教の教えには、しばしば「観」という言葉が使われています。「観光」の観ですが、対象を正しく観察する仏教の実践的修行の一つです。最近、良く真言宗系のお寺で「阿字観体験」を行っていますが、これも梵字の「阿」の字を見つめながら心を集中していく瞑…