慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「家族葬は高くつく」と、とうとう週刊ポストが言い出した!?(その2)

(明治村に保存されている病院だった建物の廊下) 残される家族に負担を掛けたくないという思いやりなどから、「葬儀は簡単に、家族葬で」と言い残す方が増えているようです。これに加え、コロナ禍の影響で大勢の人を呼ぶ葬儀をしないことが「当たり前」にな…

「家族葬は高くつく」と、とうとう週刊ポストが言い出した!?(その1)

今日は朝の作務を終えたら、急にコーヒーが飲みたくなりました。それもプロが淹れてくれたおいしいコーヒーを・・・というわけで、ご近所のシニアたちのたまり場になっている、ちょっとレトロな雰囲気の喫茶店へモーニング。 前にも何回か書きましたが、私は…

地蔵盆は旧暦で行います。

(岐阜市で出会ったお地蔵さま) 慈雲寺では、仏教関係の行事はできるだけ太陰暦(旧暦)に従って行いたいと思っています。太陰暦の方が季節に合っていると思うからです。 地蔵盆は旧暦の7月24日の行うのが慣習になっています。桶狭間周辺では、現行の太陽…

あまりに当たり前なことに改めて気がついた

ベナレスで見たガンジス河の夜明け 「名古屋で一番ヒマなお寺」というのが冗談ではない慈雲寺ですが、お盆の間はお参りに来て下さる方も多く、なにかと慌ただしい日々でした。それに台風の心配もありましたし・・・・というのが言い訳なのですが、部屋の中が…

お盆についての考え方

今日、8月16日はお盆の最終日、送り火をたき、茄子で作った牛に乗って、ご先祖さまにゆっくりとお浄土に帰っていただこうとする日です。 15日までは、どこのお寺でもお坊さんたちは大忙しで棚経に回っています。しかし、法然房源空上人(法然上人)が確…

弟子たちのこれからの道のり  女性の出家(その4)

西山浄土宗の法主(管長)から「戒」を授かり、沙弥として仏道を歩み始めた弟子たちの今後の道のりはどのようなものでしょうか? 沙弥から正式な僧侶になるには、いくつかの段階があります。私は時間的には最短の道のりを歩みました。師僧のお寺で得度し、す…

弟子の得度式に臨んで  女性の出家について(その3)

慈雲寺の属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の総本山は京都の西山の麓、長岡京市にある光明寺です。法然上人の御遺骸が荼毘に付された場所で、以来、上人の御遺骨をおさめた御本廟をお護りしているお寺です。 ここで毎年7月に得度式が行われます。得度式は出…

「突破の人」は出家に向かない? 女性の出家について(その2)

今日は広島に原爆が投下されてから78年目です。今朝の中日新聞の一面の見出しは「被爆の実相どう伝える」でした。広島は今日のように暑い日だったのでしょうか? 犠牲者の方を静かに偲んで、一日を過ごしました。 さて、出家のお話を続けましょう。 このブ…

慈雲寺に弟子が生まれました 女性の出家について(その1)

私が慈雲寺に赴任してから、最初にしたことの一つがこのブログの開設でした。ブログを書く目的は慈雲寺の行事のお知らせなのですが、もう一つ大きな目的がありましそた。 それは女性の出家について「門を開く」ことでした。尼僧である私の日常生活を書くこと…