慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

あまりに当たり前なことに改めて気がついた

ベナレスで見たガンジス河の夜明け

 

 「名古屋で一番ヒマなお寺」というのが冗談ではない慈雲寺ですが、お盆の間はお参りに来て下さる方も多く、なにかと慌ただしい日々でした。それに台風の心配もありましたし・・・・というのが言い訳なのですが、部屋の中が呆れるほど乱雑になってしまいました。

 僧侶はシンプルで清潔な暮らしをするのが修行の一つです。乱雑などになりようがないはずなのに・・・・

 問題解決の方法は「いらないものを捨てていく」というのが一番効果的だとおもうのですが、「捨てる」となるとなかなか踏ん切りがつかない。お寺で暮らしていれば、普段は使わない部屋もありますから、「とりあえずキープして、必要かどうか考えよう」などと思い始めると、とたんに物が増えてしまいます。

 乱雑になった部屋を眺めて呆然としていたら、ピコン!と頭の中で音がしたような感じで思いついたことがあります。

 それぞれのものに定位置を決め、そこにいつも収納する。そこから出して使ったら、元の場所に戻す・・・これで「乱雑」や「捜し物」と縁が切れるのではないか!

 う~ん・・・これは子供の時に親からしつけられる「お片付け」の法則ですね。残念ながら、私の母は私と同じ、乱雑派。どうしようもなくなると、ものすごい勢いで片付けるというやり方でした。私の今の状態は母からの遺伝か?

 いや、母のせいにするわけにはいかないし、僧侶としての行動規範にも反するわけです。

 しかし、本当に定位置を決めて、いつもそこに置いておけば良い。なんとシンプルな解決法でしょう。

 定位置が決まらないものは、だいたい「いらないもの」ということになりそうな予感がします。

 あ~~とりあえず、今日はパスポートを探して定位置を決めましょう。コロナ以来、パスポートは使ってないので、家の中にあるのはたしかなんだけどなぁ~~~困った。