慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、7月17日(日)10時より行います。テーマは、お盆の起源と言われている、目連尊者と地獄へ落ちてしまった彼の母親のお話です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

巡教の準備でアタフタ

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 僧侶にとって、仏の教えを皆さんにお伝えする「説教」は大切な役割の一つです。

 私をお坊さんにリクルートしてくれた故橋本随暢師は、慈雲寺の属する浄土宗西山派西山浄土宗)屈指の名説教師として知られた方でした。僧侶としての資質に難点あり過ぎの私に師僧は「自分が学んだこと、体験したことを誠実に伝えて行けば良い。説教師として精進しなさい。」と勧めて下さいました。

 

 説教師が、宗門のトップである御法主の「お言葉」を全国各地の檀信徒に伝えるのが「巡教」です。「お言葉」の内容を解説し、それを基にお説教を組み立てていくのは、説教師にとって最もやりがいのあることの一つです。もちろん、とても緊張しますが、楽しい!

 しかし、今年はコロナ禍の影響で巡教を受け入れるお寺がほとんどない状態でした。各寺院では行事の多くを中止していたからです。私は春のお彼岸の時に、九州の寺院を巡教するようにお招きいただいていたのですが、それも中止となりました。

 それから半年、コロナ禍が暮らし、とりわけ人々の心に及ぼす影響は、日々深まっていくばかりです。こんな時こそ、お寺にできることはないのかと、多くの僧侶が試行錯誤している状況です。

 慈雲寺では、寒風吹きすさぶ時でも本堂の扉を開け放ち、三密を避けながら「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を再開しています。これから寒さが厳しくなったらどうすれば良いのか、まだ結論は出ません。

 そんな時、春にお声がけ下さった九州のお寺から「巡っていただく寺院が少なくても来ていただけるか?」と打診がありました。「もちろんです!」と大きな声が出てしまいました。一人でも聴いて下さる方がいらっしゃれば飛んで行くのが説教師です。

 師僧に言わせれば、「誰も聴いてくれなかったら、ご本尊に聞いていただけ」だそうですが・・・

 

 と、いうわけでただ今、巡教の準備でアタフタ。部屋の乱雑さは悲惨・・・でも、掃除もできない奴に説教されたくないでしょうから、今朝はこれからお掃除の予定です。

◎今日の写真は、先日本山で行われた研修会に参加した時に見た、桜の紅葉です。