2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧
昨日の新聞で、兼好法師の『徒然草』の英訳や、源氏物語、三島由紀夫などの文学研究で有名だったドナルド・キーン氏の訃報を知りました。 もう何十年も前のことですが、私がカナダの大学院にいたとき、講演にいらしたキーン先生とパーティで少しお話させてい…
上の写真は、大阪市立陶磁器博物館で見た茶碗です。南宋で作られ、加賀前田家に伝えられた木葉天目茶碗です。800年前に木から落ちた一枚の葉が茶碗に焼き付けられ、いったいどんな人たちの目を楽しませてきたのでしょう? 今日は、ある方から「もうお茶会…
取材で大阪に行っていました。今回は10年以上前にバリ島の取材でご一緒したSさんが教えて下さった神社に伺いました。大阪取材の成果は、二か月後の雑誌に掲載されることになっています。どうぞお楽しみに。 このSさんは、とても不思議な方です。お知り合いが…
今日のタイトルに掲げた言葉は、J.C.ワッツというアメリカの国会議員の言葉です。どこか仏教的な香りを感じさせますね。 私たちは、生きることの苦しみの原因が自らの煩悩であると教えられても、なかなかそれから離れることはできません。何かに必死にしがみ…
お釈迦様は、それぞれの人の性格や能力、そして環境など、さまざまな状況の違いに応じて八万四千種類の「悟りへ至る道筋」をお示しになったと言われています。 仏教は明確な目的をもって修行を続けていく宗教です。その目的とは完全な苦の解決、平安です。「…
先日、新聞の折り込み広告に製薬会社が、子供のうつ病治療薬の治験者を探しているというものがありました。 そのキャッチコピーは「気づいてあげて。こどものうつ」というものでした。この広告全体に流れているのは、「あなたは知らないかもしれませんが、子…
お塔婆(卒塔婆)の意味については、「お塔婆とは・・・Part1」に少しお話しましたので、ご参照下さい。 今日は、法事やお施餓鬼でいただいたお塔婆をどうお祀りするのかということについてお話します。 お塔婆は、僧侶が読経と儀式を通して、いわゆる「性入…
慈雲寺では、毎月、身近な話題から「仏教というものの見方、考え方」や「仏教徒として生きるとは、どのような生き方なのか」とかといったことをご一緒に考える会を催しています。 この「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は「講座」というタイトルはついています…
先日、あるお宅で七回忌の法要をさせていただきました。その時、お塔婆を書かせていただき、塔婆の意味についてお話したところ、「今まで、塔婆の意味についてきちんと教えていただいたことがなかった。」と喜んでいただきました。 お塔婆は正式には「卒塔婆…
先日から、子供の虐待死のニュースが心に重く響いています。新聞の記事によると、昨年、警察から児童相談所へ報告された児童虐待は8万件を超えたそうです。その数は年々上昇していると書かれていました。 これは一概に虐待件数が増えたというのではなく、今…
立春です。今朝はポカポカ暖かくて、庭の梅のつぼみもふっくら・・・私は太陽暦の一月一日よりも、やはり立春を一年の始まりとして「新春」を祝う方が良いような気がします。 本堂や地蔵堂の仏花を入れ替えて、新春を仏さま、菩薩さまたちと共に喜びたいと思…
慈雲寺では蝋梅が咲いたのがスタートで、盆栽の白梅、水仙など、少しずつ、少しずつ春が近づいてきているのが感じられます。とはいえ、本堂はまだまだ寒い。晴れた日なら、外の方がずっと温かいほどです。 さて、二月の行事の予定です。慈雲寺はみんなのお寺…