慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

お塔婆とは・・・・Part2

 

f:id:jiunji:20190213213531j:plain     お塔婆(卒塔婆)の意味については、「お塔婆とは・・・Part1」に少しお話しましたので、ご参照下さい。

 今日は、法事やお施餓鬼でいただいたお塔婆をどうお祀りするのかということについてお話します。

 お塔婆は、僧侶が読経と儀式を通して、いわゆる「性入れ」を行い、お釈迦様の仏舎利を祀ったストゥーバ(仏塔)と同じ功徳を持つものとなります。もちろん、お塔婆を供養する人の真心と信仰がそれに加わらなければ意味はありません。

 ですから、いただいたお塔婆は、仏塔と同じように丁寧に、敬意をもって扱って下さい。お塔婆は墓地に祀るのが基本です。できるだけ早いうちに墓地へお祀りすることをおすすめします。下の写真のような塔婆立てがあると理想的です。

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 お塔婆は木製ですので、やがて風雨で色あせてきますので、ある程度の時がたったら、墓地に設置された「古塔婆入れ」などに集めておきましょう。お焚き上げなど、敬意をはらった処分をして下さると思います。

 もし、そのような「古塔婆入れ」がないような場合は、自宅に持ち帰り、細かく切るなどした後、塩で清めた紙に包んで廃棄して下さい。この場合も、仏塔を扱うのと同じ気持ちで心を籠めることが大切です。