慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

お花のお布施が嬉しい!

今日は雨だし、なんだか元気がなかったのですが、お客様が何人もおいでになり、少しずつ気持ちも回復してきました。信徒の方とお話しすることは、私にとって、とても大切な、そして楽しい修行です。 さて、今日のお客様の一人が、大きな花束を持ってきてくだ…

「生き仏さま」は生きた仏としての役割を果たしてほしい。

先日から新聞などで報道されていますが、長野の善光寺の大勧進の貫主さまが、セクハラや差別発言などで退任を要求されているようです。 ご存じのように善光寺には二人の住職がいます。大勧進は天台宗系の男性僧侶。そして大本願は浄土宗系の尼僧です。お二人…

賽銭泥棒を見逃すのは、かえって罪作り?

日曜の朝、賽銭泥棒がまさに盗みをし終ったばかりのところに遭遇してしまいました。まさか泥棒とは思わないので、「おはようございます」と声をかけたら、とても不自然な感じで振り向いたのは痩せた中年の男性。右手にどうやらコインを握りしめているようで…

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は7月17日に行います & お盆の棚経、墓経についてのお知らせ

今日は6月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の日でした。また、30人を超える方々に聴いていただくことができました。二十代の若い女性の姿もチラホラ。とても嬉しく思いました。暑い中、遠く常滑市や東海市から来てくださった方もあって、ありがたいことでし…

慈雲寺の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」はどなたでも聴講歓迎です!6月26日10時より(慈雲寺へのアクセス)

先ほど、東海市の方からお電話をいただきました。先日中日新聞の宗教欄に掲載された26日の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の告知を見てのお問い合わせでした。 「宗派の違うお寺の檀家なのですが、法話をうかがいに行ってもよろしいですか?」と遠慮がちが声…

黒い「就活服」は夏の風物詩?

夜中に雨が降って、夜明けとともに強い日差しになる・・・ここ数日、そんな天気が続いています。ホテイアオイが元気です。 さて、夏が近づくと、気の毒に思い、申し訳ないと思いながらも、つい「暑苦しいなぁ」と思ってしまうものの一つに、就職活動中の学生…

6月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のお知らせと慈雲寺へのアクセス

明け方の激しい雨で目が覚めました。でも、午後になったら夏真っ盛りという感じの強い日差しになりました。本堂には冷たい麦茶が用意してありますので、ご遠慮なく一服して、日射病や脱水症を予防してください。 さて、今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」…

藤原京跡をトボトボと歩く

前回のエントリーに書いたように、先日、友人と電話で話しているうちに、ある方(Yさんとしましょうか)の悪口を言い始めたら、止まらなくなってしまいました。 私は幸いなことに、誰かを深く憎むような経験がほとんどありません。しかし、先日はYさんに対す…

「悪口」が自分の口から出ると、自身が傷つく

お腹の状況は少しずつ少しずつ快方に向かっています・・・と、油断してチーズトーストを食べてみたら・・・ああ哀しい。 「チーズはだめだなぁ。脂肪分はなかなか消化しにくいからね。」とお医者様に笑われました。脂肪は消化しにくい・・・なら、なんでどん…

記憶と認知は違う!?竹内理論の本を読んで

まだ、お腹不調状態から抜け出せません。でも、ようやくお粥やお豆腐は食べられるようになって、少し元気が出てきました。明日から、取材に出なければいけないので、もう少し回復したいところです。 さて、昨日もまる一日、すぐ近くにトイレがないと危険・・…

本日お腹不調のため、休業中です。

昨日から、お腹が絶不調。ようやく先ほどおかゆを食べましたが・・・食欲無し。 でも、たまにはこんな風にプチ断食するのも良いかもしれません。 今日は教学の講習会があったのに、参加できませんでした。たぶん、明日のだめそうです。情けない・・・・でも…

浄土三部経について Par 1

慈雲寺は浄土宗西山派(西山浄土宗)のお寺です。浄土系の宗派、たとえば浄土宗の鎮西派(知恩院や増上寺など)、浄土真宗(西本願寺や東本願寺など)では、浄土三部経と呼ばれる三つの経典を大切にします。 それぞれの宗派によって、『観無量寿経』、『無量…

宗教的威厳と″ただの威張りん坊”の違い

先日、ある葬儀会館で悲しい話をききました。葬儀の導師をするために葬儀場にやってきたある僧侶が、その日なぜか機嫌が悪く、えばりくさった態度で文句を言い続けたそうです。あげくのはてに、式場に入るために履く金襴のスリッパがお気に召さなかったよう…

布教師の研修会に行ってきました。

年に一度、本山で開かれる布教師の研修会に行ってきました。これは全国から布教の専門家を目指す僧侶たちが集まります。 今回はヒンズー教の僧侶にきていただき、ヒンズー教の基本的な教えを学んだり、人権に対する新しい条例について学んだり、さまざまな角…

『月刊旅行読売』誌に“ご利益旅”の連載を始めました。

『旅行読売』は読売新聞社の系列出版社が出している旅行専門の日本唯一の月刊誌で、毎月2日発売です。 さて、7月号もすでに本屋さんに出ていると思いますが、今月から連載記事を書かせていただくことになりました。関西の”ご利益”で知る人ぞ知る寺社をめぐ…

念仏には何も足さなくて良い Part2

絶対他力の教えを説いた法然房源空上人(法然上人)に、ある時、明遍という高僧が質問をしました。「お念仏をしようとするのですが、次々と妄念がわいてきて集中できないがどうすれば良いでしょうか?」 明遍上人は高野山で修行をして学僧として知られた人で…

お念仏には何も足さなくてもいい。(Part 1)

来週、慈雲寺が属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の総本山光明寺で、布教の研修会があります。これは、お説教や法話を通じて宗門の教えを人々に伝えるための研修です。その講義の一つに、お説教の実演があります。西山浄土宗は、五つの教区に分かれいいるの…

納骨の時期について Part2

一昨日の中日新聞に、「夫の遺骨をまだしばらくは自分の近くに置いておきたい」と悩む方の記事が出ていました。その方は、近親者を失った遺族が集う「グリーフケア」のグループで相談していたのです。 遺骨に関わることなのに、僧侶に相談するという選択肢が…

グリーフケアはお寺の大切な役割の一つ (納骨の時期について Part 1)

昨日(5月31日)の中日新聞に興味深い記事が載っていました。病気で家族を亡くした遺族がさまざまな悩みを語りあう「グリーフケア」の活動の記事でした。 その中で、二年前に夫を亡くした女性が「本当は、まだお骨はそばに置いておきたいんです。」と、お墓…