慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

他人は自分の代わりにはならない

今日の「お釈迦さまの御言葉」 他人の過ちを見てはいけない。 他人がしたこと、しなかったことを見るな。 ただ自分がしたこと、しなかったことだけを見るがいい。(法句経より) 仏教は悪因悪果、善因善果・・・全ては自業自得と教えています。自業自得とい…

白鵬の「万歳三唱」に違和感

先週、五日間、和歌山県のみなべ町周辺の寺院へお説教に呼んでいただいていました。とても良いお湯の温泉のある国民宿舎に宿をとっていただき、なんだか湯治みたいでした。もちろん、まだ説教師として新米な私はずっと緊張が続いていたので、そうのんびりし…

仏教は完全な非暴力

このところ、連日相撲力士の暴力問題がテレビや新聞に報道されています。なぜか、報道や評論家の論調が、「問題を長引かせているのは、被害者の力士とその親方」という響きなのが気になります。 この問題が相撲協会内部の権力争いと深く結びついており、貴乃…

法然房源空上人(法然上人)の弟子たち Part2

前回は、 法然上人の弟子たちのお話しを僧名から見てきました。法然上人は、僧侶としての正式なお名前は法然房源空です。慈雲寺が属する西山浄土宗の流祖は、法然上人のもとで出家し、證空という名を授けられました。 以来、證空は法然上人が御遷化なさる(…

法然房源空上人(法然上人)の弟子たち Part1

日本にお念仏の教えを確立した 法然房源空上人(法然上人)には、たくさんの優れたお弟子がいらっしゃいました。しかし、現在まで続いているのは三人の系統のみなのです。一つは親鸞聖人から始まる浄土真宗です。もう一つが聖光房弁長上人から始まる浄土宗の…

「善」には喜びが伴う

裏庭に菊の花がたくさん咲き、山茶花も咲き始めました。毎日嬉しいことがたくさんあります。寒いのは、ちょっと哀しいけれど、むし暑いよりずっと良い。 人生を楽しい、嬉しい、喜ばしいことで満たすには、どうしたら良いでしょうか?お金がたくさんあれば良…

12月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは「廃仏毀釈」についてです。

今日は、11月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の日でした。暖房も駐車場もろくにない慈雲寺に、たくさんの方がいらしてくださって、本当にありがたく思いました。 今回のテーマは「神仏習合」だったのですが、テーマが大きすぎて、うまく説明できませんでし…

慈雲寺への公共交通アクセス

先ほど、初めての方からお電話があり、明日(11月19日)の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」においで下さるとのことでした。駐車場について聞かれたのですが、申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。 有松インターを降りたところに、有松ジ…

不思議なご縁で慈雲寺に

11月19日の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」で、神仏習合のお話しをしようと思っています。私は以前から神仏習合から、神仏分離、廃仏毀釈へとなだれ込んでいくプロセスに深い興味を持っています。日本が幕末から明治にかけて体験した世界史上でも珍しい宗教…

11月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は11月19日に行います。テーマは「神仏習合」です。

「神仏習合」とは、仏教と日本古来からのカミへの信仰が独特の姿で共存した宗教思想です。仏教はインドから各地へ伝播するにしたがって、それぞれの土地の宗教とユニークな共存や習合をしてきました。日本の神仏習合はその流れの中に発生し、発達してきたも…

思い立った日が御供養の最良の時

先日、Sさんという方から御尊父の年忌法要ついて相談をいただきました。Sさんは、時々、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を聴きにきてくださる方です。 お父様が亡くなられてから、ちょうど三回忌にあたる時期なのですが、事情があって法事に参列できなかった…

古希の祝いをお寺で - お祝いごとにもお寺にご縁を結んでみましょう

今日はとても嬉しいことがありました。いつも「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」に来て下さるKさんの古希を祝う集いを慈雲寺で行ってくださったのです。 集まったのは、奥様、お子さん、お孫さんなど10人ほど。短い法要でご先祖に、皆が、健やかにこの日を迎え…

国立京都博物館で「国宝展」を見る・・・敗北・・・

今、京都の国立博物館で日本中の国宝指定を受けた美術工芸品を一挙に展示する「国宝展」が開かれています。展示されているものの全てが国宝!11月26日までです。会期は四つに分かれていて、展示品も入れ替わる。各期ごとに見に行こうと思っていたのですが上…

教学者の研究成果を布教に生かしていくのが説教師

二か月に一度、私の属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の教えを研究する「西山教学」の若手のエース、Sさんの講義が本山で行われます。 Sさんは、研究熱心なことはもちろん、じっくり考える思索家であり、俗世の栄華や評価は少しも気にならないタイプ。しかも…

お寺をコミュニティのセーフティネットに

今日は伸び放題になっていた生垣の枝払いをしました。時期的には適切とは言えないでしょうが、お墓参りの方が邪魔に感じるほど伸びていたので・・・すっかり汗だくになってしまいましたが、なんだか気持ちが良い!毎日、少しずつ整えていくことにします。 さ…

神仏習合について再勉強中!

11月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、神仏習合についてお話しすることにしました。先日、京都へ取材に行って新熊野神社を訪ねたときに思いついたのです。この神社は名前の通り、熊野の神々を祀る神社で、境内の建物や木々それぞれを神(仏)に見立てて…

法然上人の月影のお歌

昨日の「満月写経の会」は参加者三名でしたが、静かで心地よいときを過ごすことができました。月明りの下で読経するのもいいですね。 12月の「満月写経の会」は12月4日7時半より行います。どなたでもお気軽にご参加ください。 さて、月光といえば、法然房源…

11月の満月は4日です。満月写経の会のお知らせ

先ほど、本堂の縁側からお月様を眺めました。もうすぐ満月です。 慈雲寺では、毎月の満月の夜に写経の会を行っています。 11月の満月は11月4日です。満月写経の会は11月4日の7時半から行います。 どなたでもお気軽にご参加ください。写経は心を込めてお経を…

研修会で當麻曼荼羅の絵解き説教を聞かせていただく

當麻曼荼羅は、奈良の當麻寺の御本尊です。『観無量寿経』に説かれた極楽の様子を描いたものです。お浄土の様子を描いた浄土変相図は他にもありますが、當麻寺に伝えられているものは、唐の時代に中国浄土教を確立した善導大師が『観無量寿経』を解釈した『…