「仏となるに、いとやすきみちあり。もろもろの悪をつくらず、生死に著するこころなく、一切衆生のために、あわれみぶかくして、かみをうやまい、しもをあわれみ、よろずをいとうことなく、ねがうことなくして、心におもうことなく、うれふることなき、これ…
9月になりました。伊勢湾台風並みにパワフルという報道もあった台風10号。毎日のニュースに、私の心も迷走状態でした。どうやら名古屋周辺は大きな被害を受けることはなかったようですが、九州地方を始め各地で甚大な被害を受けた方もいらっしゃるようです…
「人間という舟を得たうえは、それで苦しみの大河を渡れ。 愚かな者よ、惰眠をむさぼるときではない。この舟は再び獲がたい。」 上の言葉は、8世紀ごろに活躍したシャーンティデーヴァという僧侶がさとりへの道を説いたものです。 仏教では、全ての衆生は六…
なんとも情けない話ですが、私の人柄を一言で言うと「怠け者」です。「三日坊主」という言葉は私のためにあるものみたい・・・これに「小心者」というやっかいな性質も加わります。 お坊さんに向いている性質の第一は、「勤勉」です。 お釈迦様は『ダンマパ…
慈雲寺には小さな図書館があります。山門のところに大小の本棚があり、さまざまな本が並んでいます。「慈雲寺文庫」という名前を付けました。 本も本棚も皆さんからご寄付いただいたものです。先日、大きな本棚が二つも届き、慈雲寺文庫が一挙に拡大しました…
外は雨。本当に久しぶりの雨です。涼しいせいか、朝からクルクル動き回る気力が出ています。 慈雲寺では、毎月一回、身近な話題から仏教のものの見方、考え方をお話する会を行っています。今月はお墓の歴史や未来のことを話題に取り上げました。 36℃という酷…
上の写真は第二次大戦中にジャングルを行軍する兵士たちの姿です。 私の父は、終戦近く、将校不足をおぎなうために急造された予備士官学校出の少尉でした。小隊を指揮していた父は、若輩で十分な経験のないまま兵士を動かすことになったのです。父は自分の未…
お盆のピークに入りました。「名古屋で一番ヒマな寺」と評判の(?)慈雲寺も、さすがに今日は初盆を含めて、四つの法要がありました。 私としては目が回るほどの忙しさ・・・という感じなのですが、僧侶の友人は早朝6時から日没まで、棚経に走り回ると言っ…
上の写真は長崎に投下された原子爆弾の爆発の様子です。 昨日は特別何かしたわけでもないのに、朝起きた時から体のエネルギー不足という感じ。「夏バテ」という言葉がぴったりという症状でした。慌てて、しっかり水分と塩分を取り、安静にすることにしました…
上の写真は、第二次大戦中の1943年、ニューメキシコ州の乾燥地帯に建てられた広大なロスアラモス国立研究所の写真です。この研究所は、マンハッタン計画と名付けられた原子爆弾の開発のための研究施設でした。ここには、アメリカ全土から優秀な物理学者やエ…
熱海の高台から眺めた海です。遠くに見えるのは初島でしょうか? 毎日、猛暑の日々ですね。名古屋は気温が高すぎるせいか湿度が低い。アリゾナの砂漠地帯みたいな風が吹いてます。私はジットリした湿度が苦手なので、暑いならアリゾナ風味の暑さの方が希望で…
上の写真は「奈良大和路~悠~遊」/ 奈良大和路~悠~遊~ (fc2.com) というサイトからお借りした、春日大社の正月行事の写真です。春日大社では、毎年1月2日に日供始式が行われます。日供とは、毎日朝夕に行われる神前へのお供えがつつがなく行えるように…
カナダの西海岸をテリトリーとする先住民の意匠 私は名古屋市の「認知症サポーター」の資格を持っています。と言っても、半日講習を受ければ誰でも貰える資格なんですが・・・・認知症を患っている方々やそのご家族と、いかにコミュニティの中で協力しあい、…
本日の最高気温は37度!それにもかかわらず、たくさんの方が「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」にいらして下さいました。 開けられる扉は全て解放しましたが、エアコン無しではかなりの苦行でしたが、熱心に聞いていただけて、本当にありがたく思いました。 …
上の写真は、イスラム教徒の人々がメッカに巡礼している姿を映したものです。イスラム教徒は少なくとも一生に一度はメッカへの巡礼をすることが信仰上求められているそうです。 メッカを訪れることは純粋に宗教的な目的だけなのでしょうか?「楽しみ」の要素…
東京に住む従弟から「お盆のお墓参りに行ったよ」とメールが来ました。 えっ?と一瞬びっくりしましたが、関東圏は7月盆が普通なのをおもいだしました。 日本のあちこちで、大きく分けて三種類のお盆が行われています。もともと、お盆は7月15日を中心と…
ご近所の「ミニ巡礼地」をめぐるのもおすすめです。 慈雲寺では毎月一度、身近な話題を取り上げて、仏教のものの見方、考え方の基本をご一緒に学んでいます。 「講座」というタイトルはついていますが、誰にでもわかりやすいお話を心がけています。どなたで…
上の印相のイラストは、ネットからお借りしたものです。©彼岸寺 仏像を拝む時、仏さまの手がさまざまな形をしていることに気が付くでしょう。これを印相といい、それぞれの印が仏の法力を示しています。 仏像が何の仏さまや菩薩さまを現しているのかを判断す…
7月になりました。蒸し暑さが本格的になって、これぞ「日本の夏!」という感じですね。昨日の7月2日で、ちょうど一年の半分が過ぎました。なんだか怠けていただけという結構ショック。後半の半年は、もっと日々の暮らし方を意識して丁寧に暮らしていこう…
如来の 仏像の姿勢には大きく分けて、2種類あります。 蓮の花などの形をした台座に座っておられる座像は、人々を救うために深い瞑想に入っておられる姿や、静かに説法をなさっている姿を表現しています。 そして、台座の上に立っておられる姿の立像は、人々…
名鉄の鳴海駅前にある「鳴海中日文化センター」で、仏教の入門講座を行っています。センターと同じ建物の中に、「鶴亀2号」という不思議な名前の古本屋さんがあります。毎月の講座が終わると、この本屋さんに寄って、100円コーナーを漁るのが楽しみです。…
慈雲寺の山門に本棚を並べ、誰でも自由に利用できる「慈雲寺文庫」を開いています。文庫を始めてから5年近くなるので、最初に寄付していただいた本棚が壊れかけていました。今回、巨大な(!)本棚を寄付して下さる方がありました。これで、並べられる本の数…
バラの花は独特の魅力がありますね。品種改良に夢中になる人がいるというのも納得です。香りの高いバラは特に嬉しい 慈雲寺では毎月一回身近な話題から仏教のものの考え方、見方のお話をしています。 今月は6月16日(日)10時より行います。テーマは「聖徳太…
東城町のすぐ近くにある帝釈峡です。祖父が資材を運んで造られた橋が見えます。 父は叔父(私にとっては大叔父)の仕事を手伝うために東京へ出て以来、めったに故郷に帰ることはありませんでした。 しかし、子供達には故郷のことを知らせたいという気持ちは…
◎ 日本仏教の父と呼ばれる聖徳太子が広めようとした仏教とは? 慈雲寺では、毎月身近な話題を取り上げて、仏教の基本的なものの見方、考え方を学ぶ講座を行っています。「講座」というタイトルはついていますが、どなたでもお気軽にご参加いただけるお話を心…
慈雲寺のスイレンも咲いて、玄関周辺がすっかり夏らしくなりました。しかし、まだ湿度が低いので日陰に入れば爽やかな風。こんな日の多い、バンクーバーの夏が恋しいです。 さて、6月の行事のお知らせです。 6月16日 10時より 尼僧と学ぶやさしい仏教講座 …
山の斜面にむりやり設置したような大きな墓石 父は中国山脈の山並みに囲まれた東城という小さな町で生まれました。かつては砂鉄の産出で豊かな土地で、一万石の城下町だったそうですが、今はすっかりさびれてしまいました。 父は長男でしたが、倉敷にある旧…
座禅と言えば警策でビシリ!というイメージですが・・・・ 慈雲寺では仏教関係の新聞や雑誌を定期購読しています。勉強会や展覧会のお知らせが第一のお目当てですが、他宗派で問題となっている事を知るのも、とても興味深いので、毎回せっせと読み込んでいま…
旧暦(太陰暦)の4月8日はお釈迦様のお誕生日、降誕会、お釈迦様の誕生日です。 お釈迦様は2600年前にインドで生まれました。お釈迦様が生まれた時、それを神々が喜び、竜神が香水を降り注いだという伝説があります。降誕会の時、花で飾った小さな御堂…
あちこちの溜池で睡蓮が咲き始めました。慈雲寺の水鉢の睡蓮ももうすぐ開花しそうです。 先日、ある旅行会社のパンフレットが郵送されてきました。表紙にかかれたキャッチコピーが「ひとりだけど 独りじゃない」でした。 そのパンフレットは、一人参加限定の…