慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2016-01-01から1年間の記事一覧

一年を締めくくり、新な年を静かなお寺で迎えませんか?修正会は深夜11時50分からです。

熱田神宮を始め、名古屋周辺にも初詣で大賑わいの社寺はたくさんあることでしょう。 しかし、慈雲寺は静かな年の瀬を迎えています。初詣においでになる方も多くはないと思いますので、本堂や境内の掃除をEさんに助けていただきながら少ししただけで、特別な…

美味しく食べることより写真を撮ることの方が大事?!

このところ、テレビをつけながら部屋の片づけをしています。黙々とやっていると何だか哀しくなってしまうので・・・・昼間の番組でよく出てくるのが、いわゆる「行列のできる店」の紹介。長時間待って、ようやくお目当ての料理が出てきたのに、すぐ食べ始め…

弘法大師のお言葉

弘法大師空海のお言葉 「衆生の解脱せざるは、 ただ名利を貪るによる。 己の心を他に従へんと欲はず ただ他を己に従へんと欲う。」 慈雲寺は浄土宗の西山派(西山浄土宗)に属しています。当然、御本尊は阿弥陀如来なのですが、脇壇には弘法大師空海さまのお…

祥月命日はお寺へお参りしてはいかがでしょう?

先日、Tさんご夫婦が慈雲寺を訪ねてくださいました。 「今日は母の祥月命日なのですが、もし庵主様にお時間があるなら、お経をあげてくださいませんか?」とおっしゃいます。 Tさんは、昨日、急にお母さまの命日のことを思い出し、天気が良いので散歩がてら…

映像は、時の流れを時には「残酷」に映し出す

今日の「お釈迦様の言葉」 この世は泡沫のごとしと見よ この世は陽炎のごとしと見よ このように世を見る人を 死王が見つけることはない (法句経より) このごろ、huluというインターネットの有料番組を契約しました。英語を忘れないように、アメリカや英国…

一年の締めくくりをお寺で過ごしませんか?修正会のおさそい。

お釈迦さまのお言葉 「重い荷物を捨てた後には、荷物をさらに引き受けることは最上の苦しみである。 荷物を投げ捨てることは楽しい。」(ウダーナヴァルガより) もう2016年もあと一週間となりました。一年のうちに心に背負ってしまった、さまざまな「荷物」…

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は12月25日です。どなたでもお気軽においで下さいませ。

旧暦の12月8日(太陽暦では29年1月5日)は「成道会」といって、お釈迦様が菩提樹の下でお悟りを開かれた日とされています。仏教徒にとって、一年で最も大切な日の一つでしょう。 12月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは成道会にちなんで、「お釈迦…

最後まで知的好奇心を失わなかった百歳翁を送る

先日、Sさんのお父様が亡くなられて葬儀を勤めさせていただきました。御尊父は百歳を超える高齢でしたが、最後までしっかりしておられ、一年ほど前にお会いした時に、私が「子供たちに英語を教えている」とお話ししたら、「僕も習いたいなぁ。一人で歩いて来…

輪になってお茶を飲みながらお話しするのが嬉しい

今日は21日で弘法大師の御縁日。「終い弘法」の日なので、慈雲寺では四国八十八ヶ所から集めたお砂を踏んでご縁を結んでいただくことにしました。 10時から短い法要をして、弘法大師が遣唐使として唐に渡るぐらいまでのお話しをしました。おいでになったのは…

21日の「終い弘法」と四国八十八ヶ所のお砂ふみ、25日の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のお知らせ。+慈雲寺へのアクセス。

12月21日は弘法大師の御縁日です。12月は「終い弘法」と呼ばれて、特に御利益があると言われています。慈雲寺では、この「終い弘法」と、1月の「初弘法」、そして旧暦3月21日の御正当日の年3回、四国八十八ヶ所のお砂ふみをしていただけます。 21日の10時か…

"お掃除菩薩”さまが水漏れも直してくれました!!

前回のこのブログの記事は、水漏れのピチャーン・・ポタポタという音が超絶苦手な私が、台所の水漏れに気が付いてパニックになってしまったお話しを書きました。 そのことを慈雲寺にホームステイ中のカナダ人Vさんに愚痴ったところ、「水道屋さんを呼ぶのは…

水道の水漏れで「平常心」を失う・・・情けな過ぎる

¥ 今朝、仏様へ差し上げるお水を用意しようと台所へ行くと、ポツーン・ポツーンと音がします。水道から水が少しずつ漏れているのです。 実は私はこの「ポツーン・ポツーン」が大の苦手です。雨のように不規則に聞こえるなら良いのですが、規則的に一つの音…

21日は弘法大師さまの御縁日。お砂踏みでご縁を結んでくださいませ。

朝、本堂の扉を開けて戻ったら、気温は2度でした。なかなか渋い数値ですね(笑) 「カナダに住んでいたのなら、このぐらいの寒さなんでもないでしょう?」とよく聞かれますが、私が暮らしていたバンクーバーは暖流が流れる海辺なので、それほど寒くはなりま…

「五蘊」の説明に悩む

毎月、満月の夜に写経の会をすることにしています。今月は14日が満月です・・・う~ん、でも何だか今月もお月様は出てきそうにない。満月の写経会を始めてから、今月で三回目ですが、まだ一度も満月が登場しない。明日はなんとか、少しでも顔を出してくれる…

今年の漢字は「金」!???

今朝、寝ぼけ眼でパソコンを開いたら、最初に目に入ったのが「今年の漢字は『金』」というニュース。清水寺の貫主さまが墨痕あざやかに「金」の文字を書いていらっしゃいました。 「今年の漢字」は漢字能力検定協会の公募で決まるそうですが、「なぜ『金』な…

満月の夜(12月14日)は写経においでになりませんか?

毎月、満月の夜7時半から写経の会をしています。お月様の柔らかな光は、しばしば阿弥陀仏のお慈悲に例えられています。月光をたっぷり浴びて心をほぐしながら、『般若心経』や「南無阿弥陀仏」のお名号の写経をいたしましょう。 今月の満月は14日です。 慈雲…

思い切ることで心もスッキリ!

仏教では、人間の苦しみの根本的な原因として「執着」に注目します。わだかまり、しがみつく心から解き放たれる智慧を仏様はお示しになったのです。もちろん、そう簡単に執着から自由になるわけにはいかないのですが・・・・無暗なこだわりの心が起きてきた…

枕経のときこそ、逝く人にも残された人にとっても仏の光が届く(枕経についてPart 3)

生前に葬儀の手配をしておきたい・・・という方が増えているようです。自分らしい葬儀をしたいという方もいらっしゃるでしょうし、「生前に予約した方が割安です」という葬儀場の広告に興味をもってという方など、理由はいろいろかと思います。しかし、葬儀…

普段からお坊さんと仲良くしておくのが、「お値打ち葬儀」への近道(枕経について Part2)

残された家族への「負担」を軽くするために、生前から葬儀の手配をしておきたい・・・と希望されている方は少なくないでしょう。そんな気持ちをグイっとつかむのが毎週のように新聞についてくる葬儀場の折り込み広告です。 しかし、葬儀が亡くなった方への供…

良き葬儀のカギは「枕経」です。(枕経についてPart 1)

新聞を開くたびにどこかの葬儀場の宣伝チラシが入っています。「早割!」とか「今お申込みの方に蟹一杯プレゼント」など、少々理解に苦しむ(??)ようなコピーが踊っています。ポイントは値段のようです。 もちろん、葬儀にも「お値打ち」を求めるのは当然…

月参りの喜び

月参りとは、毎月一度、信徒さまの御自宅へうかがい、お仏壇でお経をあげさせていただくことです。月参りの慣習が全くない地方もあるようですし、お寺によっては月参りをしないというところも多いようです。 お月参りの慣習のある地方でも、だんだん月参りを…

御本山参拝に行ってきました!

慈雲寺の属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の総本山である光明寺は、京都の西山の山麓に広がっています。150年前から植えられた楓が参道の両側を覆うように枝を伸ばしているので、紅葉のトンネルができることで有名です。 この紅葉を楽しみつつ、御本山の…

団参の準備でなんだかウキウキ!

「団参」というのは、団体参拝のことです。宗派の本山や宗祖にゆかりの寺院や遺跡などを檀信徒が集まって一緒に参拝するのです。 私は「どこかのお寺の住職になることがあったら、檀信徒の方々と団参に行ってみたいなぁ・・・」となんとなくあこがれるような…

12月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは「お釈迦様のお悟り」についてです。

今日は「尼僧と学ぶやさいい仏教講座」の日で、40人近くの方々が参加してくださいました。慈雲寺の本堂は十分な暖房がないので、寒いのを我慢しながらお話しを聞いてくださって本当にありがたく思っています。 次回の講座は12月25日の日曜日、10時より行いま…

「空」について考える・・・手ごわい!(+慈雲寺へのアクセスのご案内)

11月27日の日曜日、10時から「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行います。毎月、仏教の基礎知識を御一緒に学んでいきましょうというもので、「講座」というより「お話しの会」です。 今回のテーマは「般若心経入門」のパート2です。前回はこのお経の歴史的背…

福岡へ巡教に

巡教というのは、慈雲寺の属する浄土宗西山派(西山浄土宗)のトップに立つ御法主の「おことば」を末寺の檀信徒の方々にお伝えする使者として幾つかの寺院を巡ってお説教を行うことです。 巡教に呼ばれるということは、説教師としてとても大切なお役ですから…

11月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは「般若心経入門その2」です。

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は11月27日の10時より行います。 テーマは先月に続き、『般若心経』の基礎を御一緒に学びましょう。 『般若心経』は、最もよく知られている経典の一つです。耳なし芳一の体に和尚さんが書き込んでくれたのもこの経文。…

ハラールの玄米茶ティーバッグ

先日、出張したときに泊まったビジネスホテルでの出来事です。部屋に供えられた玄米茶のティーバッグの袋の裏を何気なく見たら、日本イスラーム文化センターのHALAL認定証が印刷されていました。このお茶がハラールであることを認定した印です。 ハラール(…

ご詠歌に聞きほれる

ご詠歌は、仏教の教えや功徳、人間の命のはかなさや無常を七五調に詠んだものに旋律を付けて歌うものです。日本では平安時代から伝わる仏教芸能の代表的なものの一つです。 真言宗や臨済宗の寺院ではよく詠われているようですが、慈雲寺の属する浄土宗の西山…

往く人の母は埋もれぬ日の丸に (作 井上白文地)

タイトルの俳句は、1940年代、日本が第二次大戦になだれ込もうとしているとき、それに抵抗して白文地が詠んだものです。 「駆け付け警護」を容認する閣議決定が行われたという記事を読んで、思い出した情景があります。先日、新幹線に乗っていたとき、ホーム…