毎月、満月の夜に写経の会をすることにしています。今月は14日が満月です・・・う~ん、でも何だか今月もお月様は出てきそうにない。満月の写経会を始めてから、今月で三回目ですが、まだ一度も満月が登場しない。明日はなんとか、少しでも顔を出してくれるといいのに・・・
この写経の会では、『般若心経』のお話しを毎月、少しずつしていくつもりです。先月は、このお経が観自在菩薩(観音様)によって説かれたものであることをお話ししました。今月は「照見五蘊皆空」という部分についてお話ししようと準備中です。
ここは、観音様のお悟りの内容です。つまり、観音様は「五蘊は皆、空であると照見した」と悟られたというのです。う~~ん・・・これは『般若心経』のキモというか、大乗仏教の最も根本的な考え方ですから、「少しお話ししましょう」で済むわけはありません。
キーワードはいうまでもなく「空」ですが、その前の「五蘊」というのもなかなか手ごわい。古代のインド人はなんでも分析してグループ分けするのが大好きだったようですが、この五蘊もその一つ。この世に存在するものの全ては5つの範疇に属していると考えていたようです。
全ての存在は、これらの五蘊が「縁」によって和合して仮に存在しているにすぎず、実体はないと仏教は考えるのです。
五蘊とは「受想行識色」の五種類の存在要素と言えばよいでしょうか・・・この五種類の説明をするだけで何時間もかかりそうですね。
まずは、「実体はない」というお話しからしていきましょうか・・・・
ああ・・・今日はふたご座流星群が見られるかもしれない夜だったのに・・・地上には雨が降っていて流星群は「ない」けれども、雲の上ではたくさんの流れ星が飛んでいるのでしょうか・・・
◎今日の写真は山口城の表門です。